ジュニパーネットワークス、比類のないユーザー体験と運用コスト削減を実現する 業界初のAI-Native Networking Platformを発表
業界をリードするAIOpsとバーチャルネットワークアシスタントが、 キャンパス、ブランチ、データセンターの各インフラを統合した初のデジタルエクスペリエンスツインと エンドツーエンドのインサイトを拡充。 業界で最もシンプルで柔軟なAIデータセンターソリューションに新たな機能が追加され、 スピード、スケール、価値がさらに向上。
セキュアなAIネイティブネットワーキングのリーダーであるジュニパーネットワークス(本社:カリフォルニア州サニーベール、NYSE: JNPR)は本日、AIを活用してエンドツーエンドでより良いオペレーター体験とエンドユーザー体験を提供することを目的に構築された、業界初のAI-Native Networking Platformを発表しました。このAI-Native Networking Platformは、7年間に及ぶインサイトとデータサイエンス開発に基づき、あらゆるデバイス、ユーザー、アプリケーション、アセットへの接続の信頼性、測定可能性、安全性を確保するためにゼロから設計されています。
ジュニパーネットワークスのAI-Native Networking Platformは、キャンパス、ブランチ、データセンターのあらゆるネットワークソリューションを共通のAIエンジンと仮想ネットワークアシスタント(VNA)「Marvis」で統合した、独自のソリューションです。これにより、エンドツーエンドのITオペレーションのためのAI(AIOps)を活用した深いインサイト、自動化されたトラブルシューティング、シームレスなエンドツーエンドのネットワーク保証が実現し、ITチームは、基本的なネットワーク接続を維持することから、学生、スタッフ、患者、ゲスト、顧客、従業員などに卓越した安全なエンドツーエンド体験を提供することに重点を移すことができます。AI-Native Networking Platformは、最もシンプルで確実なDay 0、1、2以降のオペレーションを提供します。その結果、従来のソリューションに比べて運用コストを 85%削減、ネットワークトラブルチケットを最大90%削減、IT のオンサイト訪問を85%削減、ネットワークインシデントの解決時間は最大50%削減できることが実証されています。
ジュニパーネットワークス最高経営責任者(CEO) ラミ・ラヒムは、以下のように述べています。
「AIはインターネット以来最大のテクノロジーの転換点であり、ネットワークに対するAIの継続的な影響を過小評価することはできません。 ジュニパーでは、当社のAIOps がどのようにして数千のグローバル企業の時間と資金を大幅に節約し、優れたエクスペリエンスでエンドユーザーを喜ばせてきたかを直接見てきました。 当社のAI-Native Networking Platformは、ジュニパーとこの業界にとって大胆な新しい方向性を示しています。AIOps をエンドユーザーからアプリケーションに至るまで、そしてその間のすべてのネットワーク ドメインに拡張することで、ネットワークの停止、トラブル チケット、アプリケーションのダウンタイムを過去のものにする大きな一歩を踏み出しています」
ジュニパーネットワークスは、AIを活用した予測可能性、信頼性、測定可能性の高いIT運用から、AIの学習・推論に特化したシンプルで高性能なデータセンターネットワークまで、エクスペリエンスファーストの使命を推進する新製品を展開しています。
ネットワーキングのためのAI:Marvis VNAでより深く、より広範に
新しいAI-Native Networking Platformには、Mist AIによって牽引される業界唯一のAIネイティブVNA、Marvisに対する新たな機能強化が2つ含まれています。プロアクティブなレコメンデーションと自動運転オペレーションに加え、会話型インターフェイス(一部のユースケースではGenAIを使用)が提供されます。
以下の新機能により、ジュニパーネットワークスは、さらなる自動化とインサイトをお客様に提供します。
- Marvis Mini:唯一のAIネイティブなネットワーキングデジタルエクスペリエンスツインで、Mist AIを活用することでユーザー接続をプロアクティブに想定し、ユーザーの介在なしにネットワーク構成を即座に検証、問題の発見・検出が可能となります。Miniはエンドユーザー、クライアント、デバイス、アプリの各トラフィックを想定し、教師なし機械学習によってネットワーク構成を学習し、ネットワーク問題を事前予防的に明示します。Miniからのデータは継続的にMist AIエンジンにフィードバックされ、AIOpsの対応を最適化するための新たなインサイトを提供します。
Miniは常時稼働しており、ネットワーク使用率が低い時間帯(週末の深夜など)、またはトリガーイベント (ネットワーク構成の変更後など)に自動的にデプロイします。また、従来のデジタルツイニング ソリューションや合成テストとは異なり、Marvis Mini はネットワークと直接統合するため、外部センサー、クライアント、およびアプリケーションを介した手動によるモニタリングや分析が不要になります。 - データセンター向けMarvis仮想ネットワークアシスタント(VNA):ジュニパーネットワークスは、データセンター向けに独自のAIネイティブVNAを導入し、あらゆるベンダーのハードウェアに対して、データセンターのライフサイクル全体を通じて有益なインサイトを提供します。たとえば、データセンターのケーブル接続、構成、接続性に関する問題は、どのベンダーのハードウェアであってもMarvis Actions UI(Juniper® Apstra®)に表示され、同時にプロアクティブなアクションが提案されます。さらに、ITチームはMarvisの会話型インターフェース(CI)を介して直接クエリを送信することで、GenAIを使用しデータセンターの製品のドキュメントやナレッジベースからシンプルでシームレスなインサイトを得ることができます。
データセンターのアクションは、有線アクセス、無線アクセス、およびセキュアなSD-WANのMarvisアクションと同様に1つのUIにまとめて表示されます。さらに、ジュニパーネットワークスの全製品にわたるナレッジベースへの生成クエリにも同じMarvis CIが使用されます。これにより、1つのVNAでエンタープライズドメインのすべてをエンドツーエンドで可視化し、確認することが可能になりました。
AIのためのネットワーキング:AIのトレーニングと推論に対応した高性能で拡張性の高いネットワーク
ジュニパーネットワークスは、AIデータセンターソリューションの拡充を進めています。このソリューションは、最も迅速かつ柔軟な方法で高性能なAIトレーニングと推論クラスターを導入でき、限られたITリソースで極めて簡単に運用することが可能です。QFXスイッチとPTXルーターを基盤とするスパインリーフ型データセンターアーキテクチャで構成されており、DCファブリックを管理、自動化、検証する唯一のマルチベンダーソリューションであるJuniper Apstraによって運用されています。データセンター向けの新しいMarvis仮想ネットワークアシスタントであり、検証済みのAI設計を可能にするApstraを介した独自のインテントベース運用により、AIデータセンターのネットワーク設計、導入、トラブルシューティングの複雑さを大幅に軽減し、少ないITリソースで多くの成果を上げられるようになります。また、このソリューションは、シリコンの多様化、マルチベンダースイッチの管理、オープンな標準ベースのイーサネットファブリックへのコミットメントにより、ベンダーロックインを回避することにつながります。
ジュニパーネットワークスは、AIデータセンターアーキテクチャの優位性を活かして、さらなる高速化、効率化、大規模化を目指し、以下の新製品と新機能を発表します。
- Juniper Apstraを拡張したことで、輻輳管理、ロードバランシング、フロー制御を含め、イーサネット経由のAI/MLトラフィックをより高速かつ効率的に処理
- 業界をリードするパフォーマンスと持続可能性を備えた新しいExpress 5ベースのPTXルーターとラインカードは高密度の800GbE容量で、必要に応じて拡張
- 新しいQFXスイッチは、800GbE用の最先端Broadcom Tomahawk 5シリコンを活用することで、前世代製品の2倍の容量を提供
新しいPTXとQFXのプラットフォームは、いずれも高密度800GbEポートと、電力効率と拡張性に優れたAIデータセンターネットワーキングに求められるRDMA over Ethernet(RoCE v2)を含むAIインフラストラクチャプロトコルをサポートします。
サステナビリティへの配慮
AI-Native Networking Platformは、パフォーマンスとセキュリティはそのまま、サステナビリティの要件を満たしています。AIOpsは、迅速なリモートでのトラブルシューティングを可能にし、ケースによってはサイト間の移動を85%も削減します。さらに、エネルギー消費を最小限に抑える省電力のハードウェアを搭載し、修理を簡単にすることで、製品寿命が長くなるようなモジュール構成になっています。
本リリースへのコメント:
ServiceNow、デザイン&エンジニアリング担当シニアディレクター、サジーブ・ナーヤル(Sajeev Nair)
「当社のITチームはこれまで、ネットワークのトラブルシューティングに何時間も費やしてきました。
ジュニパーネットワークスのAI-Native Networking Platformがすべてを変えました。MarvisのAIを活用した自動化により、ワイヤレスに関連する問題が90%減少し、問題解決までの平均時間が大幅に短縮され、チームはより戦略的な取り組みに専念できるようになりました。
現在、Marvis Miniを使用することで、当社のユーザーエクスペリエンスに影響を与える前に問題を事前に発見し、解決できます。もう一つのメリットは、追加のハードウェアやソフトウェアを必要とせずに、Marvis Miniが既存の Marvis VNAサブスクリプションに完全に統合されていることです。
ネットワーク運用のゲームチェンジャーだと思います」
エンタープライズストラテジーグループ、プリンシパルアナリスト、ボブ・ラリベルテ(Bob Laliberte)
「ジュニパーネットワークスの AI-Native Networking Platformは、ネットワークのトラブルシューティングや管理を事後対応型から事前対応型、さらには予測型へと移行させようとしている企業に包括的なソリューションを提供します。実証済みのAIOpsと合成テストの追加を組み合わせることで、可用性が高く最適化されたネットワーク環境が実現します。ジュニパーネットワークスは、Marvis VNAとApstraを連携させることで、AI機能をデータセンターに拡張し、会話型AI インターフェイスを活用してエンドツーエンドのコンテキストと簡素化された使用を提供できるようにしています。さらに、ジュニパーネットワークスのAI-Native Networking Platformとスイッチを適用して、バックエンドGenAI ネットワークインフラストラクチャを強化できます。企業はこれらの GenAI 環境の導入と価値実現までの時間を加速することが可能です」
参考資料:
- ブログ:What Does It Really Mean to be AI-Native?
- ブログ:The Most Flexible Way to Deploy and Manage High-Performing Networks for AI Workloads
- ブログ:Meet Marvis Minis: The Next Level of Self-Driving Network Optimization is Here
- 本リリースはジュニパーネットワークス本社が2024年1月29日(現地時間)付けで発表したニュースリリース(英語)の抄訳版です。
ジュニパーネットワークスについて
ジュニパーネットワークスは、ネットワーク運用の大幅な簡素化とエンドユーザーのエクスペリエンス向上に注力しています。当社のソリューションは業界をリードするインサイト、自動化、セキュリティ、AIを提供し、真のビジネス成果をもたらします。人々のつながりを強化することにより、福祉、持続可能性、平等性といった世界的な課題を解決できると確信しています。ジュニパーネットワークスに関する詳細な情報は、以下をご覧ください。http://www.juniper.net/jp/、Twitter、Facebook、YouTube、J-Net(最新情報提供サイト)
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