Customer Success Story

Atos、Apstra Data Center Directorでデータセンターの成功に向けた計画を作成
AtosのビジネスプランのコアにあるのはITサービスです。デジタル変革のグローバルリーダーとして、持続可能で安全かつセキュアな情報サービスを有するAtosは、デジタルサービスとコンサルティングを提供しています。Atosは71か国にお客様を擁しており、ユニファイドコミュニケーション、クラウド、ビッグデータ、サイバーセキュリティ、IoT、トランザクションサービスを提供しています。
本社はフランスのパリ郊外にあり、10万5千人を超える従業員を抱えており、複数の業界にカスタマイズされたエンドツーエンドのソリューションを提供しています。Atosは、ヨーロッパ全域でトップクラスのマネージドサイバーセキュリティサービスであることを自負しており、同社が参入している他のITサービス分野でも市場シェアを獲得することを目標としています。

110億ユーロ
年間収益
64
データセンター
No.1
ヨーロッパでマネージドサイバーセキュリティサービスを提供するプロバイダー
最新のクラウドファースト環境での運用
Atosのグローバルな顧客ベースは、トラブルのないデータセンターサービスを求めています。顧客のビジネスクリティカルなアプリケーションに中断があってはならず、アプリケーションのパフォーマンスが悪化した場合は、問題を早急に特定して修正する必要があります。
「当社のデータセンターは、年中無休で24時間体制で稼働する必要があります。運用上の問題が発生すると、その情報が常に入ります」とAtosのインフラストラクチャ担当CTOであるリー・ライト氏は述べています。
数年前に、Atosはより最新のスパイン&リーフ型アーキテクチャへと移行し、EVPN IPファブリックを拡張して導入することで、カスタマーサービスの信頼性と柔軟性を向上させました。新しいスイッチとEVPNテクノロジーを本番環境へと移行する作業は困難なものでした。
「他のソリューションを試し、構成を標準化するために手作業でプレイブックを作成しました」と、リー氏は述べています。「構成が安定しないことが大きな課題となり、標準DC LANの構築では制御や規制が困難でした。非標準の構築は、運用リスクとコストを増大させます」
さらに、可視性の欠如の問題もありました。ネットワークエンジニアは、ダウンしているのはリンクレイヤーなのか、それともアクセスレイヤーなのか、あるいはスイッチに設定ミスがないかどうかを確認することができませんでした。総合的に見て、データセンターの運用には課題がありました。Atosでは、急速に成長するEVPNネットワークファブリックをより適切に管理することができる自動化ソリューションを必要としていました。

インテントベースネットワーク構築でインテリジェンス、自動化、可視性を実現
Day 0からDay 2までの運用に必要となる複数の要件を満たすため、同社の21か所のデータセンターにはApstraインテントベースソフトウェアが導入されました。このソフトウェアにより、すべてのデータセンターのスイッチの設計、導入、運用が自動化され、検証されます。
データセンターファブリックの構成は、スパインがJuniper QFX5210とQFX5120スイッチ、ボーダーがQFX5100スイッチ、リーフノードがQFX5120とJuniper EX4400スイッチになりました。境界を保護するのはSRXファイアウォールです。PTX10001、MX204、MX10008ルーターが、DCと外部との接続を担います。データセンターには他のベンダーのスイッチも配置されていますが、Apstraであればマルチベンダー環境も簡単に管理できます。

データセンターファブリックを変革
Juniper Apstraは、Atosの12か所のデータセンターでDay 0からDay 2までの運用をカバーするオールスター製品であり、新しいデバイスを迅速かつエラーなく展開できるようにネットワークエンジニアをサポートしています。Atosでは、Apstraで標準化された設計図を使用して、今後3年以内にAtosのデータセンターLANをアップグレードする計画を立てています。
また、Apstraは、アップグレードや新しいサービスの展開を行うエンジニアもサポートします。「Apstraのおかげで、自信を持ってその場で変更することができるようになり、より柔軟にアクションをとることができるようになりました」とリー氏は述べています。「ライフサイクル管理も組み込まれているため、サービスの停止を懸念することなく、新しい要素を導入することができ、必要があれば構成をロールバックすることもできます」
問題が表面化すると、問題を診断できるようにApstraからエンジニアに可視性が提供されます。「Apstraから豊富なテレメトリデータを得られるため、アプリケーションのパフォーマンス問題を簡単に特定して解決することができます」と、リー氏は述べています。「Apstraのテレメトリデータを見れば、問題が生じているのはデバイス、アプリケーション、またはネットワークのどれなのかが分かります」エンジニアはリンクがダウンしているのか、それともケーブルの構成が間違っているのかを確認して、問題の解決に取り掛かることもできるとリー氏は付け加えます。
Apstraは、特に経験の浅いエンジニアにとって有益です。Apstraのトラブルシューティングツールと診断ダッシュボードを使用することで、経験の浅いエンジニアでも、新しいインフラストラクチャの展開やネットワークファブリック管理の両方において、担当できる作業が広がります。
「Apstraは、さまざまなスキルとエクスペリエンスを持つ運用チームに新しいメンバーをオンボードするのに役立ちます。当社にとって最も重要なビジネスソリューションの1つです」とリー氏は述べています。

2023年9月公開