DevOpsとは
DevOpsとは
DevOpsは、開発者と運用チームを集結させ、新しいソフトウェア機能とサービスを迅速に開発して提供する、ITのベストプラクティスです。DevOpsアプローチでは、チームは協力して開発から導入までのプロセスを短期化し、同時に以下のことを改善します。
- 品質
- セキュリティ
- 信頼性
DevOpsを効果的にするには、まず開発者と運用者間のコラボレーションの文化と考え方が必要です。これは成功させるために不可欠です。双方のチーム間でコミュニケーションを促進することで、イノベーションへと導きます。境界のない組織で作業し、ソフトウェアコードを繰り返しテストして改善できる統合環境を準備し、連続的なリリース スケジュールを実施して強化されたソフトウェアを導入します。
高品質の新しい製品とサービスをすばやく提供できるので、お客様の満足度とユーザーエクスペリエンスが向上します。組み込みの機械学習とアルゴリズムを備えたツールを使用して、継続的に監視と応答を実行し、タスク(ワークフロー)を自動的にトリガーします。人間の作業は不要です。
顧客のフィードバックと分析を収集して、この情報をビジネス計画や将来の製品開発に迅速に反映できます。これで1サイクルが終了し、DevOpsの新たなサイクルが開始します。ただし今度は、顧客から習得して検証した知識を活かして共同開発を実行でき、最適化が開始されます。
DevOps 手法を継続して実行すると、連携する部分が適切に調整されたエコシステム、開発を効率化するベスト プラクティス、高品質を維持するための確立された基準を実現できます。
DevOps のメリット
DevOps 手法を実装すると、以下のようなメリットを期待できます。
- 顧客満足度、価値、ROI の向上
- 開発および運用コストの削減
- 品質が向上し、提供した製品およびサービスのイノベーションにかける時間が増加する。『2017 State of DevOps Report』によると、業績の高い企業は、予定外の作業や手直しに欠ける時間が21%少なく、この結果、新機能やコードの開発など、新しい作業にかける時間が44%多くなっています。
- 開発サイクルの短縮により(自動化を使用)、フィードバック サイクルの短縮と市場への早期投入を実現可能
- コミュニケーションとコラボレーションの機会が増え、成果を重視する意識を醸成
セキュリティ、DevOps、そして未来
現在、セキュリティは、プロトコル、システム、要素、ネットワークを取り巻くビジネスなど、至る所に実装する必要があります。ファイアウォールでネットワーク境界のセキュリティを保護するだけでは、もはや適切なネットワーク保護とはいえません。早い段階で、セキュリティをコーディング、アーキテクチャ、運用前のシステムに組み込むことを検討する必要があります。DevSecOps(セキュリティを DevOps と統合)により、自動化を使用してセキュリティをシームレスに構築し、DevOps ライフサイクルに組み込めます。速度や俊敏性は損なわれません。
『2017 State of DevOps Report』によると、DevOpsチームで作業する人の割合は毎年増加しています。2014 年では回答者の 16% が DevOps チームで作業しており、2017 年には 27% にまで増加しました。DevOps は多面的で常に進化している手法です。ハイブリッドおよびマルチクラウド環境では、DevOps は、クラウド、転送、IoT(モノのインターネット)、モバイル、およびその他のセキュア ネットワークを支えるデータ センターにとって欠かせない存在になります。DevOpsおよび自動化を実装する方法をご検討の場合は、ジュニパーネットワークスにご連絡ください。マルチクラウドでネットワークセキュリティ、ツール、ポリシーを統合するためのサポートをご提供します。
DevOpsに関するよくある質問
DevOpsの主な目標は何ですか?
DevOpsの主な目標は、従来はサイロ化されていた開発チームと運用チームの間の障壁を取り除くことにあります。DevOpsはソフトウェアライフサイクル全体を通じてこれらのグループ間のコラボレーションと統合を促進し、ソフトウェア開発のスピードと品質の両方を向上させます。
DevOpsが解決する問題とは
DevOpsを実践する組織は、ソフトウェア開発に対する努力により、効率の向上、市場投入までの時間短縮、平均復旧時間の改善を達成できています。こういった組織は質と安定性に優れたソフトウェアをスピーディに出荷するため、顧客満足度、価値、ROIが向上することになります。
DevOpsのベストプラクティスとは何ですか?
DevOpsのメリットは非常に大きいものです。ただし、それを採用するには、通常、いくつかの根本的な組織変更が必要です。DevOpsのベストプラクティスには、コラボレーション文化の構築、継続的統合と開発の実装、アジャイル手法の採用、自動化ツールの使用、マイクロサービスアーキテクチャへの切り替え、継続的なパフォーマンスモニタリングが挙げられます。
DevOpsはアジャイルな方法なのか
DevOpsは、原則と実践を組み込むという点で、アジャイル方法の末裔と見なすことができます。ただし、アジャイルは運用にとどまり、開発者と製品管理の間のコラボレーションを重視します。一方DevOpsは、開発者と運用チームの統合に焦点を当てています。DevOpsとアジャイル手法は、ソフトウェア開発のスピードと品質を促進するため、相互に排他的というわけではありません。
ジュニパーが提供するDevDevOps製品は何ですか?
ジュニパークラウドネイティブのContrail Networking(CN2)は、仮想ネットワークの構築と管理を自動化するSoftware-Defined Networking(SDN)プラットフォームです。これは、ハイパースケーラー効率とスピードでソフトウェアの品質を獲得するため、DevOpsの信条であるコードとしてのインフラストラクチャを提供します。ハイパースケーラのように迅速で信頼性の高いエンジニアリングを提供するために、Argoベースのパイプラインを備え、NetOps向けのGitOpsおよび継続的統合/継続的配信(CI/CD)モデルを使用して、テスト、認定、導入されます。