Juniper Secure Connectのデータシート
データシートのダウンロード製品概要
Juniper Secure Connectは、柔軟性の高いSSL VPNおよびIPsecアプリケーションで、リモートワーカが企業およびクラウドリソースにセキュアにアクセスできるようにし、あらゆる場所からあらゆるデバイスに信頼性の高い接続性と一貫したセキュリティを提供します。Juniper Secure Connectは、Windows、Apple macOS、iOS、iPadOS、Androidなどのデスクトップおよびモバイルデバイスで利用できます。SRXシリーズのファイアウォールと組み合わせることで、企業は最適なパフォーマンスとクライアントからクラウドへの接続性を迅速に実現できるようになり、場所がどこであれ、ユーザーとデバイスの可視化とポリシーの適用を拡大することでリスクを軽減します。
製品説明
リモートワークや支店/拠点の拡大などを背景に、企業の分散化がますます進んでいます。この分散されたトラフィックを保護するには、ネットワークを深く可視化し、あらゆる接続ポイントでポリシーを適用する機能が必要です。
Juniper® Secure ConnectではIP接続性を活用しており、企業はセキュアなエンドユーザーアクセスを提供することができます。ジュニパーネットワークスのSRXシリーズファイアウォールをヘッドエンドSSL VPNおよびIPsecの終端ポイントとして活用して、キャンパスやデータセンター、クラウドに導入することで、Juniper Secure Connectが、Windows、Apple macOS、iOS、iPadOS、Androidを実行するユーザーデバイスから重要なリソースにセキュアにアクセスできるようにします。Secure Connectの導入は簡単です。クライアントアプリケーションでは、すべての接続に最新のポリシーが使用されるようにする必要があります。導入にかかる時間と継続的なトラブルシューティングを軽減するために、エンドユーザーや管理者に関与させる必要はありません。
アーキテクチャと主要コンポーネント
SRXシリーズファイアウォールのアドオンライセンスとして提供されるJuniper Secure Connectは、IP接続性を活用して、あらゆる場所にいるユーザーにセキュアなアクセスを提供します。Juniper Secure Connectは、物理フォームファクタ、仮想フォームファクタ、そしてas-a-serviceフォームファクタでSRXシリーズのファイアウォールと連携し、あらゆる場所のユーザー、デバイス、データをサポートするための接続性とネットワークセキュリティを提供します。
Juniper Secure Connectアプリケーションは、セキュリティと使いやすさを高める追加機能を備えています。これらの機能には、接続を確立する前に実施するバイオメトリクス認証と自動ポリシー検証が含まれます。外部の多要素認証ソリューションを使用したログオン時に、Windowsプレドメインログオンを使用して、Windowsデバイスの検証と、最新のActive Directoryグループポリシーへの更新を確実にします。
セキュリティポリシーは、Juniper Secure Connectを介してデバイスに適用されます。これらのポリシーでは、このトラフィックが信頼できないものとして扱われる可能性があります。Secure Connectは、ジュニパーネットワークスのAppSecure、侵入防御システム(IPS)、コンテンツセキュリティ、およびAdvanced Threat Preventionを活用して、セキュリティをリモートデバイスへと拡張します。これにより、ネットワーク全体にわたって一貫したセキュリティが確保され、適切なレベルのセキュアアクセスが提供されます。
Juniper Secure Connectでは一貫したセキュリティポリシーを活用しており、企業は支社/拠点やホームオフィス、およびホテルや会議などの他のネットワーク内でリモートで作業する従業員に対して、効果的な脅威防御を提供することができます。
データフローは、アプリケーション、ユーザー、IPアドレス、URLによって特定できるため、ITチームはこれらのデータフローの一部に優先順位を付けたり、より深く検査したりすることができます。Juniper Secure Connectでは、ポリシーですべてのトラフィックをVPN接続でルーティングするよう要求したり、分割トンネリングをサポートするよう設定したりすることができ、トラフィックは最適かつ最も安全なルートを確保することができます。
特長とメリット
特長 | 説明 | メリット |
デスクトップおよびモバイルデバイスで使用可能 | Juniper Secure Connectは、Windows、Apple macOS、iOS、iPadOS、Androidオペレーティングシステムで利用できます。 | 管理対象デバイスと管理対象外デバイスに、柔軟でセキュアなアクセスを提供します。 |
ゼロタッチ設定 | Juniper Secure Connectは、最新のポリシーをセキュアかつ自動で検証し、ユーザーが常に正しいセキュリティポリシーを適用できるようにします。 | 常に最新のセキュリティポリシーが提供されるため、ユーザーは常に安全で、いつでも適切なリソースにアクセスできます。 |
MFAおよびバイオメトリクス認証 | セキュリティを向上させるため、業界をリードする多要素認証(MFA)ソリューションからの外部多要素認証をサポートしています。 また、ハードウェアがサポートされているデバイスでは、内蔵されたバイオメトリクス認証もサポートします。 | リモートユーザー向けに2段階認証を利用することで、企業のセキュリティを強化します。 |
包括的なセキュリティと可視化 | 企業以外のネットワークからやってくる未知の脅威や既知の脅威を特定してブロックするには、Juniper Secure Connectを介したユーザーアクセスにおいて、IPSやJuniper Advanced Threat Prevention、高度なセキュリティ対策が必要です。 | リスクを軽減し、リモートアクセスユーザーが既知または未知の脅威を持ち込まないようにするために必要となる可視化を提供します。 |
Juniper Security Director Cloud
Security Director Cloudは、単一のUIで提供されるジュニパーのシンプルかつシームレスな管理エクスペリエンスであり、お客様の現在の導入を将来のアーキテクチャ展開に結び付けます。Juniper Connected Security戦略は管理を中心としたもので、企業はネットワーク上のあらゆる接続ポイントを保護してユーザー、データ、およびインフラストラクチャを保護することができます。
企業は、オンプレミス、クラウドベース、クラウド配信、ハイブリッドなどのあらゆる環境全体にわたって、一貫したセキュリティポリシーでアーキテクチャを保護し、エッジからデータセンター、アプリケーションやマイクロサービスにいたるまでのネットワークのすべての部分にゼロトラストを拡大することができます。Security Director Cloudでは、企業は途切れることのない可視性、ポリシー構成、管理、収集した脅威インテリジェンスをすべて1つの場所から利用できます。
ジュニパーは、お客様が移行のどの段階にいるのであれ要件を満たして、既存の投資を活用できるようにサポートし、Security Director Cloudで移行を自動化することで、お客様のビジネスに最適なペースで、希望するアーキテクチャに移行できるようにします。
Juniper Secure Edge
Juniper Secure Edgeは、必要とされている高速で、信頼性の高いセキュアなアクセスで、あらゆる場所にいる従業員を保護します。FWaaS、SWG、DLPを備えたCASB、ZTNA、Advanced Threat Protectionを含むフルスタックのSSE機能を提供し、Web、SaaS、オンプレミスアプリケーションへのアクセスを保護して、ユーザーがどこにいてもセキュリティを提供します。ジュニパーはお客様の現状を把握して、今あるものを活用し、ゼロトラストの取り組みをクラウド配信型の
アーキテクチャに拡張することで、多額のコストをかけたり運用チームに支障をきたすことなく、お客様の望む方向へと導きます。
Security Director Cloudによって管理されるJuniper Secure Edgeでは、単一のポリシーフレームワークを採用しており、セキュリティポリシーを一度作成すれば、ユーザー、デバイス、データがどこにいるのであれ同じポリシーを適用することができます。お客様はクラウド配信セキュリティを採用する際に、最初から始める必要はありません。3回のクリックで完了するウィザードで、既存のキャンパスエッジポリシーを活用して、SSEポリシーへと簡単に変換することができます。導入モデルに関係なく、単一のポリシーフレームワークを使用するため、Secure Edgeでは、従来の導入からクラウド配信モデルへと、わずか数回のクリックで既存のセキュリティポリシーを適用することができ、誤設定やリスクを軽減することができます。
保護する対象がリモートユーザーであれ、キャンパスおよび支社/拠点、プライベートクラウド、パブリッククラウド、またはハイブリッドクラウドデータセンターであれ、ジュニパーはすべてのアーキテクチャに統一された管理と途切れることのない可視化を提供します。これにより、運用チームは、現在の投資をSASEなどの将来のアーキテクチャ目標へと容易かつ効果的にブリッジできます。お客様は、オンプレミスであれ、クラウド内またはクラウドからであれ、どこからでもセキュリティを管理することができ、あらゆる場所にいるユーザー、デバイス、データに適用されるセキュリティポリシーを、単一のUIから管理することができます。
ユーザーには、必要なデータやリソースへの高速で、信頼性の高いセキュアなアクセスを提供することで、優れたユーザーエクスペリエンスを確保できます。ITセキュリティチームは、既存の投資を活用しながら、ネットワーク全体をシームレスに可視化することができるようになり、自分のペースでクラウド配信アーキテクチャへと移行できます。
Juniper Secure Edgeからあらゆる場所のユーザー、デバイス、データに一貫したセキュリティポリシーが提供され、ルールセットをコピーしたり再作成したりする必要がありません。クラウド配信アプリケーション制御、侵入防御、コンテンツおよびWebフィルタリング、効果的な脅威防衛も、可視化やセキュリティの施行を損なうことなく簡単に導入できます。
ジュニパーは、過去4年間にわたって、複数のサードパーティ試験で、市場で最も効果的なセキュリティ技術として検証され続けており、すべてのユースケースで100%のセキュリティ効果を発揮しています。
仕様
特長 | Windows | MacOS | iOS | Android |
OSバージョン | 10.x以上 | 10.13、10.14、10.15 | 9.3以上 | 4.4以上 |
次世代の暗号技術 | ◯ | |||
クライアントベースのSSL VPN | ◯ | |||
デッドピア検出(DPD) | ◯ | |||
分割トンネリング | ◯ | |||
MFA | ◯ | |||
バイオメトリクス認証 | ◯ | |||
ゼロタッチのアプリ設定 | ◯ | |||
Windowsプレドメインログオン | ◯ | × | × | × |
Juniper Secure Connectのライセンスとサポート期間 | 1、3、5 年間 |
注文情報
Juniper Secure Connectの使用を開始するため、ソフトウェアライセンス情報にアクセスされる場合は、次のジュニパーのサポートサイトのリンクをご利用ください。
詳細については、ご購入方法ページをご覧ください(https://www.juniper.net/jp/ja.html)。Juniper Secure Connectライセンスは、スタッカブルで、ライセンスの使用はヘッドエンドSRXシリーズのファイアウォールに接続されている現在のユーザー数に基づいています。
ジュニパーネットワークスについて
1000682 - 003 - JP 2023年03月