ACX7000シリーズCloud Metroルーターのデータシート
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Juniper Cloud Metroは、ジュニパーの次世代メトロネットワークに対するビジョンです。クラウドの原理を活用して、エッジホスティング、接続性、サービスエクスペリエンスが統合された運用を促進します。
ACX7000シリーズポートフォリオは、Juniper Cloud MetroのIPサービスファブリックアンダーレイ向けに設計されており、以下の特徴を備えています。
— Junos OS EvolvedおよびParagon Automationによって管理されます
— アクティブなサービスアシュアランスとゼロトラストセキュリティ
— どこにでも、拡張性の高い差別化されたサービスを提供できるように最適化されています
製品の説明
ネットワーク事業者は、5G、モノのインターネット(IoT)、クラウドの進化に伴い素晴らしい機会を見出しています。このような機会に伴い、エクスペリエンスファーストネットワーキングを提供すると同時に、ますます複雑化する新たなサービスやアプリケーションもサポートしなければならないという困難な課題に直面しています。Juniper® Cloud Metroは、ジュニパーが考える次世代のマルチサービスメトロネットワークであり、クラウドの原理を活用して、分散型エッジクラウドサービス提供に最適なネットワークの構築、展開、運用を可能にします。Juniper Cloud Metroは、拡張性に優れた新世代のアーキテクチャ、自動化された運用、加入者に対する差別化されたサービスの提供を実現します。
ACX7000シリーズポートフォリオのハイライト
Junos® OS EvolvedとJuniper Paragon™ Automationで管理されるJuniper Networks® ACX7000シリーズは、Juniper Cloud MetroのIPサービスファブリックアンダーレイ向けに特別に構築されています。業界最速のチップセットを活用した製品ポートフォリオであり、最先端のプラットフォーム設計、技術、機能を独自かつ革新的にバランスよく融合することで、業界でも非常に持続可能性が高く、高パフォーマンスなルーティングポートフォリオとなっています。ACX7000シリーズには、固定式、固定+モジュール式、モジュール式のマルチサービスルーター(環境への配慮が評価されているオプションを含む)の幅広いタイプが用意されており、高い柔軟性と、1GbEから400GbEまでのネイティブポート速度に成長に合わせて構築できる拡張性、高電力ZR/ZR+へのサポート、より詳細にポート速度を設定できるブレイクアウトケーブルオプション、そして将来のポート速度をサポートできるように事前に設計済みの高容量プラットフォームを備えています。すべてのACX7000プラットフォームには、サービスアシュアランスとゼロトラストセキュリティが組み込まれており、事業者は信頼性が高く差別化されたカスタマーエクスペリエンスを実現できます。
ACX7000プラットフォームは、その1つ1つがあらゆる導入に最先端のパフォーマンス、拡張性、機能をもたらします。複数のACX7000プラットフォームで構成される包括的な Juniper Cloud Metroアーキテクチャを構築すると、新たな次元のエンドツーエンドの運用能力、パフォーマンス、シンプルさが実現します。Cloud Metroルーターは3つの主要な点で優れています。優れたTCO、投資の保護、そしてCloud Metro対応という点であり、住宅、企業、ホールセール、4G/5Gモバイルサービスに対してエクスペリエンスファーストネットワーキングを提供します。
- 完全なポートフォリオ:ACX7000シリーズは、固定型のコンパクトな環境への配慮評価済み(C-TempおよびI-Temp)1Uプラットフォームから、固定+モジュラー式(E-TempおよびI-Temp)プラットフォーム、さらに高拡張性のスループットと容量を実現する完全モジュラー式システムにいたるまでの、すべてのユースケースと導入シナリオをカバーします。すべてのプラットフォームには、レイヤー2/レイヤー3のフルスイートとMPLSルーティング機能およびプロトコルが備わっており、グリーンフィールドとブラウンフィールドの両方の展開において、スケールアップ、スケールアウト、ハイブリッドアーキテクチャをサポートします。独自の機能により、事業者は自分のペースでプロトコル世代を超えて進化できます。
- 持続可能な高性能プラットフォーム:ACX7000シリーズは、エネルギー効率性、スペース効率性、ファブリック容量、ポート密度、およびポート速度と光インターフェイスオプションの両方における柔軟性という面において、新たな運用ベンチマークを確立します。ジュニパーは、マルチレートポートを採用することで、現在最も一般的な1GbEから10GbE、100GbEから400GbEへのサービス移行(クラウドに適した25GbEおよび50GbEオプションを含む)を、フォークリフトを使用した作業の必要なく、ポート単位で簡素化します。冷却と電力を革新したことで、今現在および将来の高電力トランシーバをすべてのサポートポートで制限なく使用できるようにするために役立つプラットフォームとなりました。
- タイミングと同期:ACX7000シリーズは、高精度なタイミングと高度なタイミング機能により、信頼性が非常に高く、低遅延の通信を実現するため、5Gの可能性を最大限に活用して、差別化されたサービスレベル合意(SLA)を自信を持って提供し実現することができます。
- Juniper Paragon Automation:Paragon Automationのエンジニアリングチームと運用チームが、Cloud Metroネットワークを有効にすることで、効率性と優れたユーザーエクスペリエンスを実現できます。Paragon Automationは、シナリオ計画を迅速化し、ネットワーク設計を保護し、デバイスオンボーディングを加速化しながら、問題を回避して運用を維持し、初回に限らず毎回のサービスが適切に提供されることを保証します。
- エクスペリエンスセンサーとしてのネットワーク:ジュニパーは、すべてのACX7000プラットフォームに搭載されているJunos OS EvolvedオペレーティングシステムにJuniper Paragon Active Assuranceテストエージェントを直に組み込みこむことで、高度な専門知識や面倒な手作業を必要とせずに、ユーザーエクスペリエンスをプロアクティブに保証する「エクスペリエンスセンサー」へとCloud Metroネットワーク全体を変貌させています。
- ゼロトラストセキュリティ:ACX7000シリーズプラットフォームの特徴は、暗号化されたユニークなデバイスIDであり、ハッカーになりすまされることがありません。Juniper Cloud Metroプラットフォームは、起動されると瞬時にデバイスの信頼性と整合性を自動的に確認し、ハードウェアやソフトウェアが改ざんされていないことを証明するとともに、RFCに準拠したセキュアなゼロタッチプロビジョニング(sZTP)を起動させます。
ユースケースとアプリケーション
ジュニパーネットワークスのACXシリーズポートフォリオは、さまざまなマルチサービスプラットフォームを提供します。ACX7000シリーズは、ジュニパーのマルチサービスルーティングポートフォリオと重複しながらもこれらを拡張するものであり、Juniper Cloud Metroアーキテクチャの主要製品群として導入し、Junos OS EvolvedとParagon Automationで強化することで、オペレーターはパフォーマンス、機能、運用の簡素化を一層高めることができ、非常に差別化されたユーザーエクスペリエンスへの新たな道とベンチマークを促進させることができます。サポートされるユースケースは次のとおりです。
- ユニバーサルメトロルーティング:ACX7000シリーズはさまざまなルーティング機能をすべてサポートしているため、事業者はビジネス目標を達成するために導入モデルをカスタマイズすることができます。ビジネス、住宅、ホールセールにおける接続サービスへのニーズをサポートするのに最も適した、統合型マルチサービスアーキテクチャを形成します。ACX7000シリーズは汎用性の高いマルチサービスルーターとして展開し、イーサネットVPN(EVPN)、仮想プライベートLANサービス(VPLS)、MPLSラベルスイッチングルーター(LSR)、SR-MPLS、SRv6を採用したり、レイヤー2イーサネットまたはレイヤー3 IPサービスとしても展開できます。すべてのプラットフォームには、パケット光コンバージェンス機能が搭載されており、波長分割多重方式(DWDM)波長でダークファイバー経由での到達距離を延長し、IP/パケットとDWDMネットワークを効率的に相互接続することができ、ジュニパーの統合型PON技術を活用したパッシブ光ネットワーク(PON)の展開をサポートすることができます。「パケット光コンバージェンスを活用する」セクションを参照してください。
- データセンターとエッジコンピューティング:ACX7000シリーズは、サービスプロバイダやデータセンター/クラウドアプリケーションに最適であり、複数のオーバーレイカプセル化方式をサポートしています。また、一部のプラットフォームでは、すべてのポートでインラインのメディアアクセス制御セキュリティ(MACsec)によるデータプレーンセキュリティをサポートしています。
- エンタープライズWAN:世界中の企業や政府機関が、ACXシリーズのプラットフォームを利用して、独自のL2、L3、MPLSネットワークを構築しています。ACX7000シリーズのすべてのプラットフォームで共通の同期機能セットが提供されていることから、エンタープライズWANネットワークの運用者にとって、公共サービスプロバイダネットワークとの相互接続を簡単、確実、かつ安全に実現することができる理想的な選択となっています。
- モバイルバックホール:ACX7000シリーズのプラットフォームは、最も厳しい4G/5G要件を満たす、業界をリードする、拡張性の高い信頼性の高いハードウェアベースのタイミングをサポートします。これには高度なタイミング、周波数向けのSynchronous Ethernet、周波数および位相同期向けのPTP(Precision Time Protocol)を採用しており、4G/5Gなどの次世代モバイルネットワークへの展開が可能です。
パケット光コンバージェンスを活用
アプリケーションで、転送能力やリーチ、耐障害性の向上が必要となる場合や、IP/パケットネットワークを光伝送ネットワークに相互接続する必要がある場合は、DWDMインターフェイスが備わったプラットフォームを導入するのが、便利でコスト効率に優れた方法です。パケット光コンバージェンスプラットフォームと呼ばれており、イーサネット回線をDWDM信号に変換し、他のDWDMチャンネルと合波して1本の光ファイバーに伝送することができるため、コストのかかるスタンドアロンのDWDMトランスポンダを別途追加する必要なく、光レイヤーを通して効率的に伝送することができます。
QSFP56-DDプラガブル光インターフェイスや400ZR/ZR+プラガブルトランシーバなどの小型フォームファクタ技術の登場により、短距離用のグレークライアントインターフェイス (400G LR4) と長距離用のコヒーレントDWDMインターフェイス (400ZR/ZR+) のいずれかをポート単位で選択することも、アクティブ光回線システムでの伝送も可能になりました。すべてをプラットフォームの密度を犠牲にすることなく行うことができます。ジュニパーでは、ACX7000シリーズをはじめとする同社のソリューションにQSFP-DDインターフェイスを搭載しており、従来の外付けDWDMトランスポンダーを使用した場合と比較すると、事業者は設備投資コストを大幅に削減して、持続可能性を大幅に向上することができます。
ACX7000シリーズ | 主な特徴/利点(詳細については、各製品ページを参照してください) |
ACX7024 業界温度基準、コンパクト、1 U固定、1GbE-100GbE Cloud Metroルーター 製品ページ | ACX7000シリーズの一部であるACX7024は、業界基準(I-temp)の高密度かつコンパクトな1 Uフォームファクタで業界をリードするアクセスパフォーマンスを提供します。サービスプロバイダ、エンタープライズ、ホールセール型サービスに適しており、差別化されたカスタマーエクスペリエンスの提供に貢献します。
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ACX7024X 商業温度基準、コンパクト、1 U固定、1GbE-100GbE Cloud Metroルーター 製品ページ | ACX7000シリーズのACX7024Xは、業界トップクラスのアクセス性能を、その商業基準(C-temp)に準拠した、堅牢で高密度かつコンパクトな1 Uのフットプリントで提供します。サービスプロバイダ、エンタープライズ、ホールセール型サービスに適しており、差別化されたカスタマーエクスペリエンスの提供に貢献します。
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ACX7332 拡張温度基準、コンパクト、3 U固定+ I/Oベイ設計、1GbE~400GbE Cloud Metroルーター 製品ページ | ACX7332はACX7300シリーズの一部であり、拡張温度基準(E-Temp)、冗長性、高密度、コンパクトなフットプリント(高度なタイミングとMACsecのサポートを含む)で固定+モジュール式の拡張性を提供します。ポート速度が1GbEから400GbEであるため、多くのユースケースに最適です。
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ACX7348 業界温度基準、コンパクト、3 U固定+ I/Oベイ設計、1GbE-400GbE Cloud Metroルーター 製品ページ | ACX7300シリーズの一部であるACX7348は、業界温度基準(I-Temp)、冗長性、高密度、コンパクトなフットプリント(高度なタイミングとMACsecのサポートを含む)で固定+モジュール式の拡張性を提供します。ポート速度が1GbEから400GbEであるため、多くのユースケースに最適です。
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ACX7100-32C 高容量、セキュア、1 U固定、100GbE~400GbE、高密度ファンアウトcloud metroルーター 製品ページ | ACX7100-32CはACX7100シリーズの大容量、高密度ルーターであり、その1 Uフットプリントから、最大4.8Tbpのスループットと100GbE~400GbEのサービスを提供します。サービスプロバイダ、ホールセール型、データセンター、エンタープライズに最適です。
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ACX7100-48L 高容量、高密度、1 U固定、10GbE~400GbE Cloud Metroルーター 製品ページ | ACX7100-48LはACX7100シリーズの大容量、高密度ルーターであり、その1 Uフットプリントから、最大4.8Tbpのスループットと10GbE~400GbEのサービスを提供します。サービスプロバイダ、ホールセール型、データセンター、エンタープライズに最適です。
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ACX7509 コンパクト、5 U、1GbE~400Gb、高密度低速ファンアウトCloud Metroルーター 製品ページ | ACX7509は、高可用性(HA)で電力効率に優れたモジュラー型の5 Uプラットフォームです。サービスプロバイダや大規模企業、データセンターに適しており、差別化したカスタマーエクスペリエンスの提供に貢献します。
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ACX7000シリーズの共通機能表
ACX7000シリーズCloud Metroルーターの主な差別化要因であり、運用担当者にとってメリットとなるのが、ポートフォリオ内のすべてのプラットフォームで、ハードウェアベースの一部の例外を除き、共通の機能セットを共有している点です。
特長 |
レイヤー2ブリッジング |
IEEE 802.1ad (Q-in-Q) |
統合型ルーティングおよびブリッジング (IRB) |
ブリッジドメイン |
IEEE 802.1Q VLANカプセル化 |
リンクアグリゲーション制御プロトコル (LACP) : IEEE 802.3ad |
MC-LAGおよびESI-LAG |
静的MAC |
ジャンボフレーム |
レイヤー2制御プロトコルの透過性 (L2CP) |
レイヤー2アクセス制御リスト |
ARPおよびND |
ERPS/G.8032 |
IP |
IPv4/IPv6 |
FIB圧縮1 |
ユニキャストリバースパスフォワーディング (uRPF) |
ECMP |
RIP/RIPng |
OSPF v2/v3 |
IS-IS |
FRR |
v4/v6向けBGP |
MP-BGP |
BGP-PIC (エッジおよびコア) |
レイヤー3アクセス制御リスト |
BGP FlowSpec |
BMP |
BGP LS |
Virtual Router Redundancy Protocol (VRRP) |
BFD (シングルホップおよびマルチホップ) |
PIM |
GRE 6 |
フィルターベースのフォワーディング |
DHCP |
IGMP/MLD |
サービス品質 |
BA (動作集約) 分類 |
書き換え |
マルチフィールド分類 |
HQOS |
マルチレベル優先キューイング |
混雑管理と回避 |
仮想出力キューイング |
ポリサーとシェイパー |
MPLSサービス (レイヤー2およびレイヤー3) |
L2VPN |
L3VPN |
仮想プライベートLANサービス (VPLS) |
VPWS |
EVPN VPWS |
EVPN E-Tree |
NG MVPN |
MPLSおよびセグメントルーティング |
LDP |
LDPトンネリング (LDP over RSVP) |
RSVP-TE |
TI-LFA、rLFA、FRR |
P2MP RSVP-TEおよびmLDP |
セグメントルーティングv4およびv6 |
v4およびv6向けFlex-Algo |
セグメントルーティング - v4およびv6向けトラフィック制御 |
SR-TE保護 |
BGP SID、隣接SID、バインディングSID |
SR-LDPマッピング |
SRLG |
EVPN E-LAN、E-Line、E-Tree |
EVPN A/AおよびA/S |
BGP-LU/RFC 3107 |
BGP-CT |
PCEP |
MPLS PingとSR LSP向けトレースルート |
L3VPN/L2VPN/EVPNからカラーSR-TE LSPへのトラフィックステアリング |
タイミングと同期 |
NTP |
PTPトランスペアレントクロック |
PTPプライマリ/クライアント機能 |
PTPバウンダリークロック |
Sync-E |
Sync-E Enhanced 2 |
Sync-E ESMC (G.8264) |
クラスC |
Class D 3 |
GNSS (統合/外部)4 |
運用 |
接続障害管理 (CFM) |
リンク障害管理 (LFM) |
Y.1731 |
TWAMP |
RFC2544 |
ポートミラーリングERSPAN |
sFlow |
JFlow (V9およびIPFIX) 1 |
Syslog |
セキュリティ |
MACsec 5 |
セキュアブート |
SSH |
認証、許可、アカウンティング (AAA) |
自動化 |
ゼロタッチプロビジョニング (ZTP) |
Network Configuration Protocol (NETCONF) |
Yet Another Next Generation (YANG) |
テレメトリ |
OpenConfig |
Pythonスクリプト |
アーキテクチャと主要コンポーネント
Junos OS Evolvedを搭載したACX7000シリーズは、サービスプロバイダ、大規模エンタープライズ、データセンターの運用に対応するジュニパーのルーティングポートフォリオに、新たな次元の機能を追加します。ACX7000シリーズは、モバイル、ビデオ、エッジコンピューティングの各サービスの急速な成長に対応するよう設計されており、アクセス、アグリゲーションからエッジ、コアまでにわたって定評を得ているジュニパーのIP/MPLSへの実績を基盤にした製品です。サービスが変わるのであれば、サービスアーキテクチャも変える必要があります。
5G、IoT、クラウドの出現により、サービスを提供する方法も進化を余儀なくされています。必要とされているは、ユーザーとネットワークリソースの間でトラフィックをインテリジェントに制御できる、俊敏なIPサービスファブリックを構築する専用プラットフォームです。サービスが物理ネットワークデバイスにホストされているか、分散クラウドにホストされている仮想的かつ動的なインスタンスであるかにかかわらず、このようなプラットフォームが必要です。単一の統合型アーキテクチャ上でパフォーマンスを最大限にして遅延を最低限に抑えるために、サービスのインスタンス化を戦略的に配置できる事業者は、設備投資を最適化し、運用コストを削減し、高度に差別化された魅力的なユーザーエクスペリエンスを実現することができます。
- Juniper Cloud Metro: Juniper Cloud Metro (図1) は、巨大なハイパースケールデータセンターで採用されている非常にパワフルなクラウド原則をメトロネットワーキングに適用した統合型マルチサービスネットワーキングソリューションです。ネットワークオペレーターとそのお客様の双方のエクスペリエンスを最適化し、成果を純粋な接続性重視のものから、完全にエクスペリエンスを重視したものへと再定義します。Juniper Cloud Metroは、ブラウンフィールド環境とグリーンフィールド環境の両方に展開することができ、インテリジェントかつコスト効率よくトラフィックを最適な物理リソースと仮想リソースに誘導し、レイテンシを最小限に抑えてユーザーエクスペリエンスを最適化します。また、自動化を活用してネットワーク運用を迅速化および簡素化し、ネットワークオペレーターとジュニパークラウドメトロネットワークだけが実現できる洗練された質の高いサービス提供をアピールすることができます。
- すべてのユースケースに対応する単一の統合型Juniper Cloud Metro
- 高度なネットワークスライシングと組込み済みのActive Assuranceによる俊敏なサービス提供
- 高度なプロトコル、タイミング、拡張性、自動化
- 柔軟な容量: 幅広いオプションが揃ったACX7000プラットフォームとプラガブル光インターフェイスにより、オペレーターはあらゆるエッジロケーションに適切なデバイスを配置する柔軟性が得られます。ZR/ZR+に対応した1GbEから400GbEのインターフェイスオプションから選択できます。すべてのJuniper Cloud Metroシステムで、一貫性のある同じJunos OS Evolvedオペレーティングシステムを採用しているため、ACX7000導入全体で一貫した拡張性のあるパフォーマンスが得られます。必要な帯域幅、光ファイバー、機能にだけ料金を支払うことができるJuniper Cloud Metroなら、シャーシを持ち上げるフォークリフトを使うことなく、ビジネスに合わせて進化できます。
- 統合型トラフィックハンドリング: Juniper Cloud Metroはネットワークスライシング向けに構築されており、分散ネットワーク全体で、SLAを満たすためのAny-to-Anyインテリジェントトラフィックステアリングを実現します。すべてのJuniper Cloud Metroが、EVPNオーバーレイ、IPv6セグメントルーティング (SRv6)、レイヤー2/レイヤー3 VPNをサポートしています。事業者は、住宅、ビジネス、モバイルxHaul輸送などのすべてのメトロのユースケースを、単一の運用モデルで、1つの統合型アーキテクチャに収束させることができます。また、品質要件やSLAがそれぞれ異なる多様な新サービスを、同じ統合型インフラストラクチャを通してサポートすることで、収益を拡大することも可能です。
- 成長に合わせて構築できる拡張性: Juniper Cloud Metroは、ネットワークを継続的に拡張するための、より持続可能な方法を提供します。需要が拡大しても、事業者は既存のリングアーキテクチャで従来のスケールアップアプローチを使用し続けることができます。しかし同時に、ジュニパーのすべてのCloud Metroシステムは、パブリッククラウドプロバイダがハイパースケールのデータセンターで使用するスケールアウト型モデル、すなわちスパインリーフアーキテクチャに対応します。次世代エッジを、より少数の加入者にサービスを提供する小規模な分散プラットフォームで構築することで、ネットワークリソースをより需要と調整がとれたものにしながら、ノードに1つがダウンした場合の「影響範囲」を小さくすることができます。
- 組み込み済みのParagon Active Assurance: 従来のネットワークでは、複雑なスタンドアロンのソリューションを使用して、ネットワークのデバイスやサービスを検証する必要があります。ジュニパーは、すべてのACX7000シリーズプラットフォームのJunos OS EvolvedオペレーティングシステムにParagon Active Assuranceテストエージェントを直に組み込むことで、Juniper Cloud Metroすべてを、高度な専門知識や面倒な手作業なしで継続的に問題を検出して修正する「エクスペリエンスセンサー」に変身させています。事業者は、例えば新しいセルサイトでお客様にサービスを提供する準備ができているか、エッジクラウドが新しいネットワークスライスのSLA要件を満たしているかなどについて、サービスを提供する前に検証し、エンドツーエンドの5Gサービスをプロアクティブに確保することができます。ほとんどの問題は、お客様に影響を与える前に特定され、解決されるため、インシデントの解決時間は半分に短縮されます。
- 組み込み済みのゼロトラストセキュリティ: Juniper Cloud Metroでは、ゼロトラストセキュリティがIPサービスファブリックに組み込まれています。各ACX7000プラットフォームには、暗号化されたユニークなデバイスIDが備わっており、ハッカーになりすまされることがありません。Juniper Cloud Metroプラットフォームは、起動されると瞬時にデバイスの信頼性と整合性を自動的に確認し、ハードウェアやソフトウェアが改ざんされていないことを証明するとともに、RFCに準拠したセキュアなゼロタッチプロビジョニング (sZTP) を起動させます。この強化されたJuniper Cloud Metroのセキュリティファブリックには、ディスクやファイルのネイティブ暗号化も備わっており、保管中のデータを保護し、MACsecで移動中のデータを保護します。Juniper Cloud Metroのアーキテクチャに組み込まれたセキュリティを利用することで、リスクを低減し、ユーザーとネットワークに対する保護を向上させることができます。これにより、オペレーターは、自信を持ってお客様に提供できる、より幅広いエッジエクスペリエンスを探求することができます。
これらの機能を組み合わせることで、Juniper Cloud Metroに、より拡張性が高く、保護されたセキュアなIPサービスファブリックアンダーレイを構築し、エッジで急増する新しいデバイスやアプリケーションに向けて最適化することができます。次世代のエッジサービスやネットワークスライスを提供し、持続可能なビジネス成果を達成および推進するためのパワフルな基盤となります。
ビジネスの成長
Juniper Cloud Metroソリューションは、卓越したサービスエクスペリエンスを実現しながら、利益、人材、地球全体に対応することに重点を置いたビジネスの持続的成長の実現に向けて、最適化されています。ジュニパーは、革新的な設計、最先端技術、画期的なオーケストレーションで、オペレーターが自社のお客様にとって非常に魅力的なエクスペリエンスを提供するために独自のCloud Metroを構築するために、「easy button」で提供します。
メトロは新たな「エッジ 」として進化しており、大きな成長の可能性を秘めています。5G、エッジクラウドホスティング、接続性、サービスエクスペリエンスが融合する場所となります。従来の「古いメトロ」アーキテクチャは、この急速に進化する環境下でビジネスの成長を維持するために設計されたものではありません。
ACG Researchによると、メトロトラフィックの帯域幅は2021年から2027年にかけて500%以上成長すると予測されており、現在のビットあたりのコスト経済性を維持することは不可能です。ユーザーの期待は高まり続け、セキュリティの脅威は拡大し続けています。運用面では、通信事業者の経営幹部の86%が業界の主要な課題として有能な人材の不足を挙げており、環境の持続可能性の面では、ITUの新しい基準により、オペレーターには2020年から2030年にかけて温室効果ガス排出量を45%削減することが求められています。これらの課題に効果的に取り組み、ビジネスの持続的な成長を実現するための新たなアプローチが必要とされています。Juniper Cloud Metroは、これらの課題を考慮して設計されています。
Juniper Cloud Metroでは、メトロネットワークの設計、構築、運用にクラウドの原則を適用しており、その運用、システム、アーキテクチャの属性は従来の旧式のメトロとは根本的に異なるため、新しいソリューションカテゴリを意味します(図3)。自動車に例えると電気自動車とガソリン自動車のようなもので、同じ「自動車」ですが、その特徴や属性から、明白に異なるカテゴリに分類することができます。
Juniper Cloud Metroソリューションには、ACX7000シリーズルーターのIPサービスファブリックアンダーレイ、Junos OS Evolved、Paragon Automationが組み合わせられており、ビジネスの持続的成長を実現するという1つの統合された目的を達成します。
- Paragon Automationによる持続可能な運用
- カーボンフットプリントと電子廃棄物を削減しながら、高い400GbEポート密度と容量を実現できる持続可能なシステム
- アクティブなサービスアシュアランスとゼロトラストセキュリティが組み込まれた、スケーラブルなIPサービスファブリックを持つ持続可能なアーキテクチャ
ACX7000シリーズの共通ソフトウェアライセンス
Cloud Metroでは、ACX7000シリーズを中心にしてブラウンフィールドまたはグリーンフィールドのIPサービスファブリックを設計することで、事業者は多くのメリットを享受できることが繰り返し強調されています。メリットには、一般的な機能とプロトコル、同期ソフトウェアのアップデート、最先端のパフォーマンスと持続可能性、センサーとしてのネットワーク (Active Assurance)、組み込み型ゼロトラストセキュリティ、セキュアなゼロタッチプロビジョニング (sZTP)、Junos OS Evolved、Paragon Automationなどがあります。ポートフォリオ全体に共通のソフトウェアライセンスオプションを適用できる点も、運用担当者の利便性、柔軟性、簡素化を確保するという点でもう1つの例となります。次の成長に合わせて構築できるソフトウェアライセンスオプション (表3) は、すべてのACX7000シリーズプラットフォームに適用されます。
ライセンス発注番号 | 説明 |
S-EACX-100G-A-1 | SW、EACXソフトウェア、1年間のサブスクリプション、アドバンスライセンス、100G容量あたり、ソフトウェアサポートを含む |
S-EACX-100G-A-3 | SW、EACXソフトウェア、3年間のサブスクリプション、アドバンスライセンス、100G容量あたり、ソフトウェアサポート付き |
S-EACX-100G-A-5 | SW、EACXソフトウェア、5年間のサブスクリプション、アドバンスライセンス、100G容量あたり、ソフトウェアサポート付き |
S-EACX-100G-A1-P | SW、EACXソフトウェア、パーペチュアルアドバンス1ライセンス、100G容量あたり、SWサポートなし |
S-EACX-100G-P-1 | S-EACX-100G-P-1SW、EACXソフトウェア、1年間のサブスクリプション、プレミアムライセンス、100G容量あたり、ADV SW サブスクリプションライセンスを含む、ソフトウェアサポートを含む |
S-EACX-100G-P-3 | SW、EACXソフトウェア、3年間のサブスクリプション、プレミアムライセンス、100G容量あたり、ADV SWサブスクリプションライセンスを含む、ソフトウェアサポートを含む |
S-EACX-100G-P-5 | SW、EACXソフトウェア、5年間のサブスクリプション、プレミアムライセンス、100G容量あたり、ADV SW サブスクリプションライセンスを含む、ソフトウェアサポートを含む |
S-EACX-100G-P1-P | SW、EACXソフトウェア、パーペチュアルプレミアム1ライセンス、100G容量あたり、ADV SWサブスクリプションライセンスを含む、SWサポートなし |
S-EACX-400G-A-1 | SW、EACXソフトウェア、1年間のサブスクリプション、アドバンスライセンス、400G容量あたり、ソフトウェアサポートを含む |
S-EACX-400G-A-3 | SW、EACXソフトウェア、3年間のサブスクリプション、アドバンスライセンス、400G容量あたり、ソフトウェアサポートを含む |
S-EACX-400G-A-5 | SW、EACXソフトウェア、5年間のサブスクリプション、アドバンスライセンス、400G容量あたり、ソフトウェアサポートを含む |
S-EACX-400G-A1-P | SW、EACXソフトウェア、パーペチュアルアドバンス1ライセンス、400G容量あたり、SWサポートなし |
S-EACX-400G-P-1 | SW、EACXソフトウェア、1年間のサブスクリプション、プレミアムライセンス、400G容量あたり、ADV SW サブスクリプションライセンスを含む、ソフトウェアサポートを含む |
S-EACX-400G-P-3 | SW、EACXソフトウェア、3年間のサブスクリプション、プレミアムライセンス、400G容量あたり、ADV SW サブスクリプションライセンスを含む、ソフトウェアサポートを含む |
S-EACX-400G-P-5 | SW、EACXソフトウェア、5年間のサブスクリプション、プレミアムライセンス、400G容量あたり、ADV SW サブスクリプションライセンスを含む、ソフトウェアサポートを含む |
S-EACX-400G-P1-P | SW、EACソフトウェアパーペチュアルプレミアム1ライセンス、400GbE容量あたり、ADV SWサライセンスを含む、ソフトウェアサポートなし |
詳細については、ジュニパーライセンスユーザーガイドのACXシリーズセクションを参照してください。
オプティクスとトランシーバーのサポート
ACX7000プラットフォームは、コヒーレント光技術 (ZR/ZR+)、ダイレクトアタッチカッパー (DAC)、アクティブ光ケーブル (AOC)、ブレイクアウト (BO) ケーブルを含めた、幅広いポート速度やトランシーバーオプションに対応しています。サポートされているオプティクスに関する詳細な情報については、https://apps.juniper.net/home/をご覧ください。
ジュニパーのサービスとサポート
ジュニパーネットワークスは、ネットワークの高速化、拡張、最適化を実現する高度なパフォーマンスサービスに対応するリーダーです。当社のサービスをご利用いただくと、コストを削減し、リスクを最小限に抑えながら、業務効率を最大限に高めることが可能となり、早期にネットワーク投資の価値を高めることができます。ジュニパーネットワークスは、必要なレベルのパフォーマンス、信頼性、および可用性を維持するようにネットワークを最適化することで、運用効率を最大化します。詳細については、https://www.juniper.net/jp/ja/products.htmlをご覧ください。
注文情報
ACX7000シリーズプラットフォームのご注文方法については、ジュニパーの営業担当者にご連絡いただくか、https://www.juniper.net/jp/ja/how-to-buy/form.htmlをご覧ください。
ジュニパーネットワークスについて
ジュニパーネットワークスは、単なる接続性は優れた接続エクスペリエンスと同じではないと考えています。ジュニパーのAIネイティブネットワーキングプラットフォームは、AIを活用するためにゼロから構築されており、エッジからデータセンター、クラウドにいたるまで、高い安全性と持続可能性を備えた非常に優れたユーザーエクスペリエンスを提供します。詳細についてはwww.juniper.netをご覧いただくか、X (旧Twitter)、LinkedIn、Facebookのジュニパーをご覧ください。
製品の方向性に関する記述
このページの情報には、将来の製品、機能、強化に関するジュニパーの開発および計画 (「SOPD情報」) が含まれている場合があります。SOPD情報は、予告なしにいつでも変更される可能性があります。ジュニパーは、今後の製品、機能、強化の導入について、保証を一切しておらず、またその責任も負いません。ジュニパーが今後の製品、機能、強化の導入を遅らせるか、導入を行わない可能性があるため、いかなる場合も、SOPD情報の一部として記載されている期間または詳細に基づいて購入を決定しないでください。
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1000739 - 007 - 英語 2024年8月