Customer Success Story
ジヤトコが目指す「三方よし」のWi-Fi 社内の関係者すべてが満足できる、運用しやすい無線環境を構築
自動車向けトランスミッション業界を牽引しているジヤトコは、Wi-Fi環境の更新·強化のコストや運用負荷の課題に対し、経営者、従業員·IT管理者のすべてのニーズに応えるWi-Fiソリューションとして「Mist」を選択。従来に比べAP導入コストは半分になり、またパフォーマンスと安定性に優れ、IT部門の生産性も向上するWi-Fi環境を構築しました。
概要
会社名 | ジヤトコ株式会社 |
業界 | 製造 |
地域 | APAC |
50%
コスト削減
従来に比べ、 1 台あたりの AP導入コストを削減
3方よし
ユーザー満足度
経営者、従業員、IT管理者を含む全てのユーザーが満足できるWi-Fi環境を構築
100%
クラウドベースの高い運用性
オフィス (OA)だけでなく、工場 (FA)にもMistを拡大。IT部門の生産性も向上
ユーザーからのWi-Fiニーズや、接続デバイス数が増加し、増設・更改における導入コストや運用負荷が顕著に
ジヤトコの歴史は1970年の日本自動変速機時代(旧ジャトコ)からスタートし、今年で創業54年目を迎えます。1999年に日産自動車から分社設立されたトランステクノロジーと日本自動変速機との統合によって、現在のジヤトコが誕生しました。
同社には日産自動車、三菱自動車工業、日本自動変速機の3社から脈々と受け継がれたモノづく りのDNAが息づいており、高度な技術力とノウハウによってトランスミッション業界を牽引して きました。累計で約1億3,000万台のAT/CVTを生産、CVTにおいては2008年からグローバルト ップシェアを維持しています。
高品質な製品の製造を支えているITについて、工場などの生産現場からバックオフィスまで、Wi-Fiを活用したネットワークインフラを構築・運用しています。しかし近年、ユーザーからの Wi-Fiニーズや、接続デバイスの増加など、増設・更改における課題が顕著になっていました。
既存のアクセスポイントは1台あたりの 導入コストが大きく、またコロナ禍によって機器が調達しづらいなど、現場の増設要求に100%応えられないという問題がありました。長年の運用で老朽化してきた機器も、速やかに更新するのが難しくなっており、LANケーブルでの一時的な運用も限界を迎え、故障のリスクも増大していることが懸念されていました。
「安定性やパフォーマンスも劣化し、苦情や問い合わせが多くなっていました。そうした対応業務に追われ、私たちIT部門の生産性も低下し、それにより従業員の不満も増大するという負のスパイラルに陥ってしまっていました」と、デジタルソリューション部主担 小林氏は振り返ります。同氏は、単にパフォーマンスが向上するだけでなく、ユーザー部門に高い価値を提供できる、ビジネスに貢献できるソリューションが必要だと考えました。
同社はWi-Fi環境の改善プロジェクトにおいて、3つの視点で解決策を検討しました。1つ目は導入·運用などの工数を低減し、高い投資対効果を得られるという経営者の視点。2つ目は、パフォーマンスの他、拡張性に富んでおり、目的に合わせてスムーズにネットワークに接続できるという従業員の視点。そして3つ目は、安定的に稼働し、日々の運用管理やメンテナンスがしやすいというIT担当者の視点です。
こうしたニーズにすべて応えることができるソリューションとして、小林氏は「Mist」に注目しました。
AIにより外注作業を内製化、導入コストと運用負荷を削減し、経営者、従業員、IT担当者全てのユーザー体験を向上
Mistは管理画面がシンプルで導入しやすく、以前のような外部の業者へ外注作業が不要になり ました。また、グループ企業に工事を委託できるため、導入コストを削減できるメリットもあり ました。基本的なWi-Fi性能も高く、AIにより安定的に電波を届けられる技術を搭載していま す。コントローラーの操作性も優れ、バージョンアップなどの保守作業はクラウドから容易に 実行できるのが特長です。社内の関係者全員が満足できるWi-Fi環境を確実に提供できるた め、私たちIT部門にとってこれ以上ない製品と考えました」
はじめに高い導入効果を得られれば追加予算の確保も容易になり、さらにアクセスポイント数を増やして利用者を満足させられます。またMistであれば、IT部門の運用負荷が肥大化することなく、生産性を損ねず追加要求に応えることができます。Mistはそうした好循環をもたらすソリューションだとジヤトコは判断、綿密なPoCを経て導入を決定しました。
Juniper AP43 Wireless Access Point
Juniper AP63 Wireless Access Point
トータルコストを50%削減、OAだけでなく、FAにもAIを
老朽化したアクセスポイントの更新では50%のトータルコストの削減の他、IT部門の業務効率化も実現。こうした高い効果を得られた結果、工場Wi-Fiへの導入計画も開始されました。
2024年9月公開