Juniper Paragon Active Assurance
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ハイブリッドな仮想または物理ネットワークとサービスチェーンへの移行は、新たな障害点をもたらします。 インフラストラクチャ内のデバイスからカウンターやテレメトリーデータを収集する従来のサービスアシュアランス技術は、エンドユーザーの視点からサービスが適切に動作しているかどうかを判断するようには設計されていません。さらに、従来のアスアランスソリューションを使用して、サービス運用センター(SOC)がサービスのライフタイムを通じて実際のカスタマーエクスペリエンスを評価するには限界がありました。Paragon Active Assuranceを利用することで、お客様に対応するチームは稼働状態をテストするプロセスを自動化し、エンドツーエンドのサービス品質に関するインサイトを継続的に得ることができるようになり、積極的にカスタマーエクスペリエンスを向上させることができます。
製品説明
Juniper® Paragon Active Assurance(旧称はNetrounds)は、物理ネットワーク、ハイブリッドネットワークおよび仮想ネットワーク向けのプログラマブルでアクティブテストおよびサービスアシュアランスプラットフォームです。パッシブテストやアシュアランス方法とは異なり、Paragon Active Assuranceは、合成トラフィックを使用することで、サービスの提供開始時点から、そのサービスのライフサイクル全体を通じて、アプリケーションとサービスパスを検証します。
サービス提供チームは、Paragon Active Assuranceを使用して、新しいサービスの導入や変更を検証することができます。Paragon Active Assuranceを使用して、サービスの初期設定が適切であることを検証できます。また、サービスへの変更を検証し、サービスのパフォーマンスに影響が出ないようにすることもできます。サービスの初期検証やテストを自動化することで、サービス提供チームは収益化までの時間を短縮し、サービス提供に関連して生じる運用コストを削減して、サービス提供の失敗率を低減することができます。
ネットワーク運用チームは、Paragon Active Assuranceを使用することで、お客様が気づく前に問題を特定して、トラブルシューティングし、解決することができます。 Paragon Active Assuranceがサービスのパフォーマンスを可視化するため、インシデント解決時間が最大で50%短縮され、顧客満足度や顧客維持率を向上させることができます。
Paragon Active Assuranceは、マルチレイヤー、マルチドメインのサービスライフサイクル管理向けの完全統合ソリューションで、プロビジョニングされた各サービスは提供時に機能し、そのライフタイムを通じて継続的に機能することを検証できます。 また、自動化によって手作業も削減されるので、運用コストが大幅に削減し、営業利益率が向上します。
アーキテクチャと主要コンポーネント
クラウド対応の仮想プラットフォームを活用したParagon Active Assuranceは、導入が容易で、小規模から始めてビジネスニーズの成長に合わせて拡張することができます。
Paragon Active Assuranceの中核となるのは、クラウド対応のマルチテナント型コントロールセンターで、運用担当者がオンデマンドでテストを実行し、リアルタイムおよび集計結果、さらにKPI(主要業績評価指標)やSLA(サービスレベル合意)の監視指標を確認できる使いやすいWebポータルGUIを提供します。 コントロールセンターには豊富な機能を持つクラウドAPIが含まれており、外部の運用支援システム(OSS)やネットワーク機能仮想化(NFV)オーケストレーターを使用して、分散起動テストや監視シナリオを容易に自動化することができます。
図1:Paragon Active Assuranceのアーキテクチャ
コントロールセンターは、Paragon Active Assuranceのソフトウェアベースのトラフィック生成テストエージェントをリモートで制御することで、サービスの起動テスト、品質モニタリング、トラブルシューティングをおこなうための分散された測定基準を提供します。また、複数のアプリケーション、サービス、インターフェイスにわたって、テストエージェントとリフレクターストリームがアクティブに測定した詳細なリアルタイムの結果と統計データも表示されます。テストエージェント機能には、サービス起動(Y.1564、MEF 48)、ネットワークパフォーマンス(UDP、TCP、Y.1731、TWAMP、パストレース)、インターネットパフォーマンス(HTTP、DNS)、リッチメディア(IPTV、OTTビデオ、Netflix、VoIP電話、SIP)が含まれており、Wi-Fiインターフェースの制御、リモートパケットインスペクションをサポートする機能が含まれています。
テストエージェントをネットワーク全体に戦略的に配置して、継続的に品質を監視することもできます。また、新たに導入されたサービスの起動テストなどのより一時的な目的で、必要に応じてインストールすることもできます。テストエージェントには複数の形式があります:ハイパーバイザー上の仮想マシンとして実行するソフトウェア、コンテナアプリケーション、または専用のx86ハードウェアにインストールするソフトウェアアプライアンスとして実行できます。
主な機能
監視およびテストから得たリアルタイムの集計ビュー
Paragon Active Assuranceは、エラーのあった秒数(ES)とSLAコンプライアンス指標を計算して可視化します。集計結果ビューでは、大量の分散されたアクティブな測定値が表示されます。測定データは1秒の精度にまで小さくして表示することができ、履歴は過去15分から数年前までの範囲で調整可能です。
図2:監視およびテストから得たリアルタイムの集約ビュー
定期的なレポートとアラームの生成
各品質監視シナリオや定期テストに対して、包括的で設定可能なレポートでSLAへの準拠状況を提示します。これらのレポートはカスタマイズした間隔で、関係者にメールで送信したり、コントロールセンターのAPIからプログラムを使って取得することができます。複数の重要度(Critical、Major、Minor、Waring)を持つアラームを、SNMPトラップとして送信できます。
図3:SLAの監視
動的なテストエージェントのインベントリ
テストエージェントは、コントロールセンターのログインサーバーを自動的に検出して登録します。テストエージェントは、NFVオーケストレーターやOSSによって起動されるか、ネットワークに物理的に接続されると、インベントリ内のリソースとして表示されます。
テストエージェントをタグ付けすれば、簡単にグループ化したり構造化することができます。テストエージェントのインターフェイスは、コントロールセンターからリモートで設定できます。
図4:コントロールセンターに登録されているテストエージェントのインベントリ
シナリオおよびテンプレート用のビルダーGUI
Paragon Active AssuranceウェブGUIには、直感的に使えるテストシーケンスビルダーが備わっており、このツールをサービス設計プロセスで使用できます。各監視シナリオに対して、SLAコンプライアンスのしきい値を設定できます。
テスト構成ブロックは、再利用可能なテンプレートとして保存でき、パラメータが実行時に定義されるようにすることもできます。テストや監視セッションは、APIを通じてOSSでトリガーすることができます。
図 5:テストテンプレートビルダー
共有およびコラボレーション
収集したテストや監視のシナリオやテンプレート、アクティブテストエージェント、およびすべてのテスト結果やレポートは、同じマルチテナントコントロールセンター内のユーザー間で自由に共有できます。また、固有のURLを外部ユーザーに共有することもでき、この際にはパスワードで保護するかどうかも選択できます。
Paragon Active Assuranceの主な利点
Paragon Active Assuranceには次のメリットがあります。
- フルマルチレイヤー、マルチドメインのサービスライフサイクル管理のための統合されたダイナミックなソリューション:サービス起動テスト、品質モニタリング、トラブルシューティングを組み合わせることで、完全に統合されたアシュアランスを提供します。
- 仮想化とクラウド対応:最新の主要なすべての仮想化プラットフォーム上に柔軟に導入でき、柔軟な拡張性もあるため、小規模に始めて拡張することができます。
- 容易な導入:ソフトウェアのみのコンポーネントやホストされたコンポーネントであるため、スムーズに導入でき、すぐに利用でき、価値をもたらします。
- 十分に文書化された完全なAPIを通した自動化:フルフィルメントとアシュアランスワークフローをシンプルに統合できるため、手作業がなくなり、複雑な統合にかかるコストを削減します。
特長とメリット
コントロールセンター
コントロールセンターは、ジュニパーネットワークスがホスティングしてサービスとしてのソフトウェア(SaaS)ソリューションとして提供されるか、オンプレミスのプライベートクラウドに展開されます。 どちらの場合も、秒単位で集計されたリアルタイムの結果と、KPIやSLA監視メトリックが表示されます。
| 特長 | メリット |
| 機能が豊富なクラウドAPIで分散型オンデマンドテストとエンドユーザーKPIをライブ監視 | 実際のエンドユーザーエクスペリエンスのKPIをサービスオーケストレーター/OSSに提供することで、クローズループの完全に自動化されたワークフローを実現 |
| テスト結果やSLA監視メトリックを一元的に保管および集計 | ネットワーク上で数百、数千の同時測定を容易に処理 |
| テストシナリオや自動化テンプレートを作成したり開始することができるウェブポータル | 設計時および実行時の動的テストプロセスや、リモートからのトラブルシューティングをサポート |
| リアルタイムKPI、ダッシュボード、ドリルダウンチャート | お客様の視点で見た、ネットワークやサービスのパフォーマンスに関する実用的な洞察をリアルタイムで提供 |
| 分散されたトラフィック生成テストエージェントの一元的かつ動的なインベントリ | すべてのテストエージェントに統合されたユーザーインターフェイスを提供するため、テストエージェントを個別に管理する必要なし |
| テストエージェントソフトウェアのリモートアップデート | リモートアップデートや自動アップデートでメンテナンスコストを削減し、テストエージェントの最新状態を維持 |
| エミュレートされた5Gユーザー機器とgNodeB | 5Gコア機能とユーザープレーンを通してテストすることで、5GネットワークサービスとスライスのSLA達成の有無を検証 |
コントロールセンターには、直感的に使えるウェブポータルユーザーインターフェイスあるいはフル読み取り/書き込みAPIのいずれかで公開されている、幅広い組み込みコア機能が備わっています。ウェブポータルは、テスト設計、オンデマンドでのテストの開始、リモートトラブルシューティング、およびサービスアシュアランスシナリオとしきい値をリアルタイムで再構成するために使用します。APIは、OSSやNFVオーケストレーターなどの外部システムから、新しいテストエージェントを動的に起動し、起動テストや品質監視シナリオを開始するために使用します。
コントロールセンターを使用する方法には2つあります。Amazon AWSのパブリッククラウドインフラでホストする方法と、オンプレミスにインストールするかプライベートクラウドソリューションとしてインストールする方法です。どちらの導入オプションも同じコア機能、ウェブポータル、APIを共有します。
図 6:OSI層でサポートされているプロトコル
テストエージェント
テストエージェントは、複数のアプリケーション、サービス、インターフェイスにわたって、アクティブに本物のトラフィックを生成し、詳細なリアルタイムの測定値を分析します。テストエージェントの機能には、ネットワークパフォーマンスの測定(UDP、TCP、Y.1731、TWAMP)、Netflixのストリームの速度テストを含むIPTVとオーバーザトップ(OTT)ビデオ、インターネット(HTTP、Ping、HTML5パフォーマンステスト)、さらにVoIPとセッション開始プロトコル(SIP)テレフォニー、移動無線、Wi-Fi、リモートパケットインスペクションが含まれます。
マルチベンダーデバイス、特にJunosデバイスのTWAMPリフレクションベースのテスト用にテストエージェントを導入する以外にも、JuniperルーターがNETCONFプロトコルを使って行った測定からTWAMPセッションの結果を収集し、エラー秒限界値を評価し、遅延、ジッター、損失およびその他のパフォーマンス指標に基づいて、コントロールセンターにSLA準拠の検証結果を報告することができます。
すべてのテストエージェントは、コントロールセンターを介してリモートで制御およびアップデートされます。コントロクラウドセンターには、ウェブGUIまたはクラウドAPIを通してアクセスすることができます。
外部OSSおよびNFVオーケストレーターは、コントロールセンターにアクセスする機能豊富なクラウドAPIを通じて、分散起動テストや品質監視を簡単に自動化することができます。ネットワーク運用担当者は、テスト設計環境、オンデマンドテスト、品質監視、およびリアルタイムの可視化をおこなう場所として、使いやすいウェブインターフェイスにアクセスします。
| 特長 | メリット |
| 純粋なソフトウェアベース | 仮想化されたネットワークと従来のネットワークの両方に対応 |
| テストエージェントをリモートで即座に導入 | 高額なハードウェアツールを使用する現場での作業は不要 |
| トラフィック生成機能 | エンドユーザーの視点から起動テスト、品質監視、リモートトラブルシューティングを実施 |
| 汎用性の高い機能とツール | エンドユーザーエクスペリエンスを評価するための完全なシステム |
| 一元管理 | ユーザーやオーケストレーター向けの一貫したインターフェイスとバックエンド |
製品オプション
ホスト:コントロールセンターは、Amazon AWSパブリッククラウドインフラストラクチャでホストされており、ジュニパーネットワークスが管理します。このソリューションは、導入されたテストエージェントの数に応じて透過的かつ柔軟に拡張することができます。ジュニパーネットワークスのお客様が関与する必要は一切ありません。サーバーソフトウェアとテストエージェントソフトウェアのリポジトリは、常に最新の状態に保たれます。
オンプレミス:コントロールセンターは、お客様のデータセンター環境(ベアメタルサーバーまたは既存のプライベートクラウドインフラストラクチャ)に導入され、お客様が管理するか、ジュニパーネットワークスがマネージドサービスとして管理します。外部ダッシュボードから直接クエリできるTimeScaleDBを導入するオプションも用意されています。
| ホストオプション | オンプレミスオプション |
| Amazon ASWSパブリッククラウドインフラストラクチャに、安全にホストされたSaaSソリューションとして導入 | オンプレミスのプライベートクラウドインフラストラクチャまたはプライベートデータセンターにインストール |
| 柔軟なサブスクリプションビジネスモデルを提供 | ライセンスソフトウェアとして提供 |
| ジュニパーネットワークスがサブスクリプション契約の一環として運用および管理を担当 | ジュニパーネットワークスがサービスとして運用および管理を担当、またはジュニパーのお客様が管理 |
| 1台のテストエージェントを使った導入から、全国または多国間にわたる展開に拡張可能 | 10台以上のテストエージェントを使った導入から、全国または多国間にわたる展開に拡張可能 |
| サブスクリプションは、ホストされたマルチテナントコントロールセンター内の1つの個別のテナントアカウントに相当 | サービスプロバイダとその顧客企業向けに個別のダッシュボードを備えた専用のマルチテナントソリューション |
| コントロールセンターソフトウェアの頻繁な更新と、すべてのテストエージェントタイプに対応するソフトウェアのリポジトリ | コントロールセンターの更新頻度と、すべてのテストエージェントタイプのソフトウェアリポジトリの更新頻度はお客様が決定 |
| ユーザー認証はコントロールセンターが担当 | ユーザー認証は、オプションでLDAPまたはTACACS+に照会しておこなうことが可能 |
仕様
コントロールセンターのインターフェイス
| インターフェース | 説明 |
| 運用担当者向けのノースバウンドユーザーインターフェイス | ウェブポータル向けのブラウザーGUI
|
| OSSおよびNFVオーケストレーター向けのノースバウンドAPI | REST
NETCONFおよびYANG
ストリーミングAPI
|
| アクティブテストエージェントのリモート操作や設定用のサウスバウンドインターフェイス | テストエージェント
|
テストエージェントのタイプ
テストエージェントには3つの主なタイプがあります。
Test Agent Software Appliance
Test Agent Software Applianceは、最適化された Debian Linux OSに組み込まれています。アプライアンスは、さまざまな方法でパッケージ化して提供することができます。
- 専用のテストエージェント :Test Agent Software Applianceをお客様がダウンロードし、お客様から提供されるx86ハードウェアにインストールします。
- Test Agent Virtualized Network Function (TA VNF):テストエージェントのイメージをお客様がダウンロードし、ハイパーバイザー上の仮想マシン(VM)として実行します。
これらのオプションのトラフィック生成機能は同じであり、利用可能なCPUリソースとインタフェイス速度によって決定されるパケット性能の点のみが異なります。
Test Agent Application
Test Agent Applicationはソフトウェアで構成され、2つの方法でパッケージ化して提供することができます。
- Test Agent Application - お客様がダウンロードしたソフトウェアで構成されており、Linuxマシンにアプリケーションとしてインストールします。
- Test Agent Cloud-Native Network Function (TA CNF)- オプションで、Test Agent Applicationを、サポートされる任意の環境でコンテナとして実行することができます。コンテナ化されたアプリケーションは、同じ仮想マシン上で動作する他のアプリケーションのパフォーマンスから非常に近い位置にあります。
Junos® OS Evolvedベースのネットワーク機器にネイティブで事前統合されているテストエージェント
Junos OS Evolvedベースのネットワーク機器にネイティブに事前に組み込まれているテストエージェントにより、ネットワークオペレータは、データプレーン上でアクティブテスト、監視、トラブルシューティングを簡単に利用することができます。ベーシックなTWAMPやY.1731のユースケース向けに組み込まれている従来のテスト機能を超えるものであり、サービス起動前の目標トラフィック量を用いた負荷テストなどの、より有用なネットワークKPIに対して、詳細な測定を行うことができます。テストエージェントは、RPMおよびOAM、とりわけTWAMP、UDP、TCP、HTTP、DNS、Ping、PathTrace、IPTV、OTTビデオをサポートしています。
Test Agent Software Appliance — 標準x86ハードウェア向けにダウンロード可能なソフトウェア
| HDD | ブータブルUSB | |
| 使用率 | 物理的なブロックストレージデバイス(HDD)に恒久的にインストール | USBメモリからのライブブートにより、あらゆるx86 PCハードウェアを一時的にテストエージェントに変身させることが可能 |
| 配信形式 | インストールISOイメージとして配信 | ローディスクイメージとして配信 |
| RAM要件 | 最小 256MB、512MBを推奨 | |
| ストレージ要件 | 1 GB | なし。一時的なストレージに使用されるRAMディスク、イメージはUSBデバイスから直接起動 |
| 推奨されるネットワークインターフェイスカード(NIC) | Intel NICを推奨 | |
| NICドライバーのサポート | Linux Debianに対するサポートと同じ | |
テストエージェント仮想ネットワーク機能 ー ハイパーバイザー向けにダウンロード可能なソフトウェア
様々なテストエージェント仮想化ネットワーク機能(TA VNF)の形式を比較した表を以下に示します。
| Raw/Qcow2 | Open Virtualization Format (OVF)/Virtual Machine Disk (VMDK) | Amazon Machine Image (AMI) | Virtual Hard Disk (VHD) | Google Cloud Platform (GCP) | |
| タイプ | 事前インストール済みおよびブート可能なアプライアンス | ||||
| 配信形式 | ローディスクまたはQcow2ディスクイメージ | VMDKディスクイメージとOVFファイル | AMI | VHDディスクイメージ | GCPイメージ |
| オーケストレーションサポート | cloud-initを使用したOpenStack Heat Orchestration Templates (HOT) | VMware vCloud Director、VMware Integrated Open-Stack (VIO) | AWS CloudFormationテンプレート | Azure ARMテンプレート | Google Deployment Manager |
| ハイパーバイザーのサポート | KVM | VMware vSphere | Xen | Azure Hypervisor | Google Cloud Platform |
| プラットフォーム例 | OpenStack | ||||
| ダウンロードイメージのサイズ | 900 MB | 287 MB | 2 GB | 2 GB | 2 GB |
| マシンタイプに対する最小要件 | 最小: 1vCPU/256 MB 推奨 :2vCPU/4 GB | 最小: 1vCPU/256 MB 推奨 :2vCPU/4 GB | 最小: t3.nano 推奨: c5.large | 最小: B1ms 推奨: D2 | 最小: f1-micro 推奨: n1-standard-2 |
| RAMおよびストレージ要件 | RAM:最小 256 MB、512 MB 推奨ストレージ:2 GB | ||||
| SR-IOV、PCIパススルー | 不要だが、精度とパフォーマンスを向上させる可能性あり | ||||
| NICドライバーのサポート | Linux Debianに対するサポートと同じ | Linux DebianおよびVMwareツールがサポートするものと同じ | Linux Debianに対するサポートと同じ | Linux Debianに対するサポートと同じ | Linux Debianに対するサポートと同じ |
Test Agent Application ー LinuxアプリケーションとCloud-Native Network Function (CNF)
Linuxアプリケーションとしてデプロイされた Test Agent Applicationと、X86およびARMプロセッサアーキテクチャのコンテナ(CNF)としてデプロイされた同じエンティティを比較した表を以下に示します。
| Test Agent Application | テストエージェントCNF | |
| タイプ | x86-64、ARM-64 (aarch64)、ARM-32 (arm71) Linuxアプリケーション | x86-64コンテナ |
| 配信形式 | tar.gzパッケージ | Docker Hubまたはtar.gzパッケージ |
| オーケストレーションサポート | アプリケーション引数 | Kubernetes |
| ハイパーバイザーのサポート | 該当なし | Docker |
| プラットフォーム例 | 該当なし | AWS、GCP、Azure |
| ダウンロードサイズ | < 10 MB | < 100 MB |
| RAMおよびストレージ要件 | RAM:128 MB ストレージ:10 MB | RAM:128 MB ストレージ:100 MB |
| SR-IOV、PCIパススルー | 該当なし (ホストOSのネットワーキングスタックを使用) | |
| NICドライバーのサポート | 該当なし (ホストOSのドライバーを使用) | |
テストエージェント機能
| テクノロジー | テスト機能 |
| 一般的なネットワークサポート | |
| トランスポートモード | ブリッジングされたイーサネット IEEE 802.1q VLAN IPv4 over Ethernet IPv6 over Ethernet |
| 物理的なリンク構成 | 二重設定(全または半) 速度設定(10 Mbps~10 Gbps) MTUサイズ(64~9000バイト) |
| メディアアクセス制御(MAC)アドレス数 | 物理ポートまたはVLANと同様 工場出荷時のデフォルト ユーザー定義 |
| ブリッジ設定 | ブリッジ物理ポートまたはVLAN 複数のブリッジ(テストエージェントあたり最大4個) ブリッジに割り当てられたIPホスト |
| VLAN設定 | 物理ポートと同様(テストエージェントあたり最大125個) フルVLAN範囲(1~4095) 優先度コードポイント(0~7) |
| IPホスト設定 | マルチホスト(1テストエージェントあたり最大125台)、物理ポートまたはVLANあたり1つのホスト ホストごとに個別のルーティングテーブル DiffServコードポイント(0~63) 静的アドレス指定(ゲートウェイ、DNS) DHCPv4、DHCPv6、stateless address autoconfiguration (SLAAC) DHCPv4ベンダークラス 管理にIPホストを使用 |
| DHCPv4サーバー設定 | 他のクライアント向けのDHCPv4サーバー 物理ポートおよびVLANと同様 ネットワーク範囲 ネットワークプレフィックス長 ゲートウェイとDomain Name System (DNS) |
| インターフェイスの状態 | 物理ポートおよびVLANと同様 現在の速度/デュプレックス 現在のMACおよびIPアドレス TXおよびRXパケット TXおよびRXバイト |
| OSI層でサポートされている基準 | |
| L1 - 物理層(Test Agents Software Appliance専用) | IEEE 803.2i: 10BASE-T IEEE 802.3u/x: 100BASE-TX IEEE 802.3ab: 1000BASE-T IEEE 802.3ae: 10GBASE-SR/LR IEEE 802.3ac: 1522 byte “Q-tag” IEEE 802.11g/n/ac: Wi-Fi/Wireless LAN ETSI/3GPP: GPRS/EDGE/UMTS/LTE |
| L2 - リンクレイヤー | RFC 826:Address Resolution Protocol (ARP) IEEE 802.1q: VLAN IEEE 802.1p: Protocol for Traffic Prioritization IEEE 802.1ad: QinQ, VLAN Stacking IEEE 802.1ag: Ethernet Loopback RFC 2131: Dynamic Host Configuration Protocol, DHCP RFC 3046: DHCP Relay Agent Information Option ITU-T Y.1731: OAM Functions and Mechanisms for Ethernet-based Networks ITU-T Y.1564: Ethernet Service Activation Test Methodology MEF 6.1.1: Layer 2 Control Protocol Handling |
| L3 - ネットワークレイヤー | RFC 791:IPv4 |
| L4 - トランスポートレイヤー | RFC 736: User Datagram Protocol (UDP) |
L5 - セッションレイヤー | RFC 3261: SIP: Session Initiation Protocol |
| L7 - アプリケーションレイヤー | ITU-T G.711: Pulse Code Modulation (PCM) of Voice Frequencies |
| インターネットのパフォーマンス測定 | |
| 一般 | リクエスト/レスポンスベース |
| HTTP | HTTPサーバー(URLターゲット) |
| DNS | DNSサーバー |
ICMP (Ping) | IPホスト(ターゲット) |
| HTML5パフォーマンステスト | HTML5パフォーマンステストのレスポンダーとしての |
| ネットワークパフォーマンス測定 | |
| 一般 | テストエージェント間のトラフィック生成 |
| UDP | ユニキャストまたはマルチキャスト |
| VoIPに類似したUDP | MOSスコアリング(1~5) |
| ステートフルTCP | ポイントツーポイントのセッション数 |
| マルチセッションTCP | ポイントツーポイントTCPセッションの数 |
| TCPスループットテスト | RFC 6349: Framework for TCP Throughput Testing |
| サービス品質(QoS)ポリシーのプロファイリング | 各キューにおけるマルチストリーム生成 |
| Y.1731/802.1ag | ITU-T Y.1731 Ethernet Loopback、ETH-LB ITU-T Y.1731 Delay Measurement、ETH-DM ITU-T Y.1731 Synthetic Loss Measurement、ETH-SLM 入力リストとしてMEPに関与 MEGレベル(0~7) ITU-T Y.1563に基づくUAS パケットサイズ(64~9018バイト) |
| TCPスループットテスト | RFC 6349: Framework for TCP Throughput Testing |
| QoSポリシーのプロファイリング | 各キューにおけるマルチストリーム生成 |
| Y.1731/802.1ag | ITU-T Y.1731 Ethernet Loopback、ETH-LB |
| TWAMP | RFC 5357: Two-way Active Measurement Protocol |
| UDPループバック | UDPパケットをハードウェアでループバックさせる構成のリフレクタデバイス |
| BWPing | テストエージェントとルーター/スイッチ間で計測される帯域幅とレスポンス時間 |
パスのトレース | ICMPおよび/またはUDPエコーパケットをTTL(Time-to-live)を増加させながら送信 |
| IPTVおよびHTTPストリーミングビデオ | |
| 一般 | リクエスト/レスポンスベース |
| IPTV Moving Picture Experts Group (MPEG) | マルチキャストチャネルの結合 |
| IPTV MPEGインライン | IGMP(Internet Group Management Protocol)パススルーの傍受 |
| IGMPチャネルザッピング時間 | 連続的なサイクルへの参加と退出 |
| HTTPビデオストリーミング(OTT) | Apple HTTP Live Streaming (HLS) |
| Netflixストリーミング | HTTPS経由の測定: |
| IGMP 参加/退出テスト | ユーザーが許可されたマルチキャストチャネル(それ以外は不可)に参加し、データを受信できるかどうかを確認 |
| マルチキャストグループ制限テスト | ユーザが指定された最大数のマルチキャストチャネルにのみ参加できることを確認 |
| 一般 | ハブアンドスポーク |
| SIPシグナリング | 登録と登録の解除 |
| RTPメディアストリームの品質 | MOSスコアリング(1~5) |
| リモートパケットインスペクション | |
| 一般 | テストエージェントからリモートで傍受したパケット |
| ダイレクトパケットキャプチャ | 個々から転送されるパケットのフィルタリング |
| サーバーを通したパケットキャプチャ | 保存し一元的に検索するために、テストエージェントのグループからコントロールセンターへと転送されるフィルタリングされたパケット |
| 透明性 | |
| 一般 | パケットマングリングとネットワーク透過性/QoSテスト |
| L2透過性 - Ethertypes | 各種EthertypesおよびLLC(Logical Link Control)/SNAP(Subnetwork Access Protocol)に対するレイヤー2透過性 |
| L2透過性 - カスタムEthertype | 指定されたEthertypeがネットワークを通過しているかどうかを確認 |
| L2透過性 - VLAN | 特定のVLANタグ、VLAN優先度(PCP)、DSCPの透過性を検証 |
| L2透過性 - カスタムVLAN | 特定のVLANタグと優先度(PCP)が設定されたパケットが、ネットワークによって変更されていないことを確認 |
| L2透過性 - イーサネット制御プロトコル | LACP(Link Aggregation Control Protocol)、EAPoL(Extensible Authentication Protocol over LAN)、MVRP(Multicle VLAN Registration Protocol)の透過性を確認 |
| L2透過性 - IP | IPv4ヘッダーの完全性とIPマルチキャストの検証、IPパケットがドロップされないことを確認 |
| L2透過性 - IPv6 | IPv6ヘッダーの完全性を検証 |
| L2透過性 - MACアドレス制限 | MACアドレスの数が、指定された最小および最大値間であることを確認 |
| L2透過性 - マルチキャスト | マルチキャストパケットがドロップされていないことを検証(STPおよびMPLSプロトコル) |
| DSCP再マッピング | ネットワーク上の2点間にあるDSCP値に予測される再マッピングを検証 |
| レイヤー4宛先ポートのDSCP再マッピング | 前述と同じだが、特定のUDPまたはTCPの宛先ポートも示されます |
| パス MTU 検出 | 2台のテストエージェント間のパス最大送信単位(MTU)を決定 |
| セキュリティ | |
| 一般 | 主にレイヤー3ネットワーク向けに設計されたテスト 焦点:中間者攻撃(MITM)、サービス拒否(DoS)攻撃、エンドユーザーのテストエージェントを悪用したお客様またはISPを装った追跡 |
| DHCPスターベーション | 制限された数のIPv4アドレスのみをお客様が取得できることを確認 |
| フラグメント化されたDHCPパケット | コントロールプレーンに到達する前に、スイッチがフラグメント化されたDHCPパケットをドロップすることを確認 |
| フラグメント化されたTCP/UDPヘッダー | スイッチがフラグメント化されたTCPまたはUDPヘッダーを持つIPv4およびIPv6パケットをドロップしていることを確認 |
| 管理プロトコルスキャニング | 管理プロトコルがお客様のポートで使用できない状態であることを確認 |
| ルーター冗長性プロトコルリスニング | VRRP(Virtual Router Redundancy Protocol)/ CARP(Common Address Redundancy Protocol)、GLBP(Gateway Load-Balancing Protocol)、HSRP(Hot Standby Routing Protocol)がお客様のポートで使用できない状態であることを確認 |
| ルーティングプロトコル | ルーティングプロトコルがお客様のポートで使用できない状態であることを確認 |
| スパニングツリープロトコル(STP) | STPがお客様のポートで使用できない状態であることを確認 |
| Wi-Fi | |
| 一般 | ホストプラットフォームで利用可能な場合はIntel Wi-Fi NIC(IEEE 802.11g/n/ac)を使用 |
| Wi-Fiスイッチャー | MACアドレス、MTU、SSID、BSSID、認証および暗号のタイプの設定 |
| Wi-Fiロガー | RSSI(Received signal strength indicator) |
| 5Gユーザー機器/gNodeBエミュレーション | |
| 一般 | エミュレートされたユーザー機器とgNodeBからの合成トラフィックを使用し、エンドツーエンド5Gサービスとスライスインスタンスが期待されるKPI(例:一方向レイテンシ測定、ジッター、サービスレスポンス時間)を提供することを検証 |
| エミュレートされた5Gユーザー機器/gNodeトラフィック | GTPトンネルでカプセル化されたトラフィックをサポート IPsec over GTPをサポート |
| 5Gコアテスト | 5Gコアネットワーク機能(例:AMF(Access and Mobility Management Function)、SMF( Session Management Function )、UPF(User Plane Function)を通した分散型5G RANからのテスト |
注文情報
ご注文については、ジュニパーネットワークスの営業担当者にお問い合わせください。
ジュニパーネットワークスについて
ジュニパーネットワークスは、ネットワーク運用を劇的に簡素化し、エンドユーザーに最上のエクスペリエンスを提供することに注力しています。 業界をリードするインサイト、自動化、セキュリティ、AIを提供する当社のソリューションは、ビジネスで真の成果をもたらします。 つながりを強めることにより、人々の絆がより深まり、幸福、持続可能性、平等という世界最大の課題を解決できるとジュニパーは確信しています。
1000684 - 003 - JP 2022年 7月