Juniper Mist Edgeデータシート

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製品概要

Juniper Mist Edgeは、マイクロサービスをキャンパスに拡張し、俊敏性と拡張性をもたらすとともに、エッジで新しいアプリケーションを実現します。Juniper Mist Edge は、以下の目的でJuniper Mist cloudとその分散型ソフトウェアアーキテクチャを使用します。

— 拡張性と耐障害性に優れた運用

— 管理

— トラブルシューティング

— 分析

Juniper Mist Edge Services

製品の説明

Juniper® Mist Edgeは、従来の無線コントローラなしで、AIネイティブの無線の俊敏性と拡張性をキャンパスのエッジまで拡張します。Juniper Mist Edgeによりデータが一元化されます。これは従来のネットワーク設計によって制限がある企業や、ゲストおよびリモートアクセスのためにシームレスな無線モビリティを希望する企業にとって有益です。

Juniper Mist Edgeの導入時、Juniper MistマイクロサービスクラウドおよびMarvis® AIOpsによって分析されたローカライズされたデータを活用できます。独自の組み合わせが俊敏性、信頼性、運用の簡素化を実現するとともに、シームレスで大規模な簡素化されたキャンパスローミングと、ダイナミックセグメンテーションによるセキュアなIoTを可能にします。ジュニパーのAIネイティブネットワーキングプラットフォームであるMistは、かつてない自動化とインサイトにより、IT運用を合理化します。

Juniper Mist Edgeを利用することで、必要に応じてキャンパスに新しいマイクロサービスやアップグレードを簡単に展開できます。一貫したシームレスで、セキュアな方法で、ネットワークサービスを任意の場所に導入および管理できます。

 

Juniper Mist Edgeのユースケース

Juniper Mist Edgeは、無線における複数の課題を解決しつつ、ネットワークの柔軟性と運用効率を向上させます。Mist Edgeは次のように企業を支援します:

  • 現在のネットワーク設計に影響を与えることなく、旧式のコントローラーアーキテクチャから最新のマイクロサービスクラウドへと容易に移行
  • キャンパスのマイクロサービスを拡張して、拡張性と耐障害性に優れた無線の運用、管理、トラブルシューティング、分析を実現
  • 分散した支店、拠点や在宅勤務者にまでVLANを拡張し、リモートVPN技術をVLANに置き換え
  • ゲストのアクセスとコーポレートトラフィックを分離
  • IoTデバイスのトラフィックをダイナミックにセグメント化

 

Mist、ジュニパーのAIネイティブネットワーキングプラットフォーム

有線および無線ネットワークはビジネスに不可欠ですが、適切なアーキテクチャがなければ、膨大な量のモバイルおよびIoTデバイスを運用するのは困難です。さらにこれに拍車をかけているのが、現在使用されている多種多様なハードウェア、オペレーティングシステム、アプリケーションの存在です。手作業が多いネットワーク中心の従来のアーキテクチャは、最新のモビリティ要件に対応するために必要とされる拡張性、柔軟性、エンドツーエンドの可視性に欠けているため、それらを管理するIT部門の負担が増大します。

ジュニパーのAIネイティブネットワーキングプラットフォームであるMistは、Wi-Fiを予測可能で信頼性が高く測定可能なものにし、独自のSLE(サービルレベル期待値)メトリクスを通してユーザーエクスペリエンスをこれまでにないレベルで可視化することができます。時間のかかる手作業のタスクを、事前対応型のAIネイティブ自動化と自己修復型ネットワークに置き換えることで、Wi-Fiの運用コストを低減し、時間とコストを大幅に削減します。ジュニパーアクセスポイントとJuniper Mist Edgeは、Juniper Mist Cloudで管理されます。これにより、最大限のスケーラビリティとパフォーマンスを実現するとともに、無線ネットワーキングとロケーションサービスにDevOpsの俊敏性をもたらします。

Juniper Mist Cloudは、ネットワークに比類のない俊敏性、拡張性、耐障害性をもたらします。OpExを削減するとともに、ジュニパーアクセスポイントから収集した大量のリッチメタデータをデータサイエンスで分析することにより、ネットワークのパフォーマンス、動作、トラフィックパターン、潜在的なトラブルスポットに関するこれまでにないインサイトを得ることができます。

ジュニパーアクセスポイントファミリー

ジュニパーのエンタープライズグレードアクセスポイントファミリーは、以下の製品で構成されています。

これらのアクセスポイント(AP)はすべて、Juniper Mist Cloudをベースとするリアルタイムマイクロサービスによって管理されています。

 

Juniper Mist Edge

一部のネットワークサービスでは、帯域幅、遅延、アーキテクチャの要件により、特定の機能をオンプレミスで処理する必要があります。Mist Edgeでは、特定のマイクロサービスを顧客の施設に導入する一方で、Mistクラウドとその分散型ソフトウェア アーキテクチャを使用して、拡張性と耐障害性に優れた運用、管理、トラブルシューティング、分析が行えます。

大規模なキャンパスネットワーク向けに、Juniper Mist Edgeは、データプレーンの集中管理と、アクセスポイント間トラフィックのオンプレミストンネル終端を介したシームレスなローミングを提供します。その一方で、すべての制御と管理機能はJuniper Mist Cloudにあります。

Juniper Mist Edgeは、VLANを分散した支社/拠点や在宅勤務者に拡張し、リモートVPN技術を置き換え、IoTデバイスのトラフィックを動的にセグメント化します。分割トンネリングによりゲストのアクセスと企業トラフィックを分離できます。

Juniper Mist Edgeアーキテクチャには、いくつかの重要なメリットがあります。

  • 新しいマイクロサービスを迅速に開発および展開する俊敏性
  • 小規模~大規模のキャンパスの要求に応える拡張性に優れたプラットフォーム
  • 導入と管理の簡素化
  • 迅速なフェイルオーバーのためのステートレスアーキテクチャ
  • 数秒でサービスをアップグレード
  • APファームウェアからサービス導入を分離
  • ゼロタッチの設定とクラウド管理

 

Figure 1: AI-native enterprise solution with Juniper Mist Edge

図1:Juniper Mist Edgeを搭載したAIネイティブのエンタープライズソリューション

Juniper Mist Edgeは、スタンドアロンのアプライアンスとして導入され、さまざまな規模の導入に応じて複数のバリエーションがあります。ソフトウェア専用仮想マシン(VM)ソリューションも設計の柔軟性を向上させます。

 

特長とメリット

トンネリングマイクロサービス

このサービスを使用すると、レガシーコントローラアーキテクチャを含む既存の中央データプレーンから最新のJuniper Mistマイクロサービスクラウドへシームレスに移行でき、新しいネットワーク設計に影響を及ぼすこともありません。

APは、テレワーカーのシナリオでスタンダードベースのL2TPv3テクノロジーまたはIPsecを使用して、選択したWLANのJuniper Mist Edgeとのトラフィックをトンネルします。これにより、お客様の要件を満たす必要がある場所で、分散型と一元型データプレーンの組み合わせを活かした柔軟なネットワーク設計が可能になります。Juniper Mist Edgeを導入することで、ローカルでブリッジングされたWLANとトンネル化されたWLANをサポートできます。

このサービスを使用すると、Mistマイクロサービスクラウドアーキテクチャに移行しながら、エッジスイッチのVLAN設定を維持することができます。これを実現するためには、一元化されたJuniper Mist Edgeデバイスのクラスターを通じてトラフィックをトンネリングしながら、SSIDとユーザーを異なるVLANに分離する機能を維持します。

このサービスはまた、遅延の影響を受けやすいアプリケーションを実行するデバイスに対してシームレスなモビリティをサポートし、キャンパス内の移動時にパフォーマンスを維持できるようにします。Juniper Mist Edgeクラスターはインテリジェントに動作し、ブロードキャストとマルチキャストトラフィックの配信を最適化することで、拡張性と信頼性に優れたパフォーマンスを提供します。

Juniper Mist Cloudとそのゼロタッチプロビジョニング機能により、トンネルの設定も簡略化されます。

Figure 2: Multiple tunnels from Juniper access points

図2:ジュニパーアクセスポイントからの複数のトンネル

トンネル化されたWLANと柔軟なトラフィックリダイレクト

多くの場合、Wi-Fiの導入では、WLANをローカルでブリッジングし、ゲストアクセスと企業の無線ネットワークトラフィック用に個別のオーバーレイをサポートする必要があります。Juniper Mistマイクロサービスアーキテクチャにより、無線構成要件に応じて、さまざまなJuniper Mist Edgeアプライアンスに複数のトンネルを形成するための柔軟性が提供されます。たとえば、WLANの1つのサイトをローカルにブリッジし、ゲストWLANをDMZ(Juniper Mist Edge)にトンネリングし、企業のリソースにアクセスするために企業のSSIDをデータセンター(Juniper Mist Edge)にトンネリングすることができます。

 

高可用性とクラスタリング

Juniper Mist Edgeでは、クラスター内の無制限のノードで構成される柔軟に拡張可能なクラスターがサポートされています(バックアップクラスターオプションあり)。マイクロサービストンネリングのためのJuniper Mist Edgeクラスター設計は、APの数、クライアントの数、およびスループット予測数による総容量考慮事項に基づいています。

アクティブ/アクティブ型トンネリングクラスターは、従来のN+1スタンバイアーキテクチャよりも高い可用性と耐障害性を提供し、ゼロアイドル容量のMist Edge間のAPのバランスを取る一方で、冗長性を確保します。Mist Edgeは複数の冗長性レイヤーをサポートし、壊滅的なネットワーク障害の発生時にWLANの可用性を保証します。クラスター内にある複数のMist Edgeノードにより、障害が発生した場合に、APは残存ノードに接続できます。データセンター内でクラスター全体がオフラインになった場合でも、Mist APは、別のデータセンターでホストされている別のクラスターにフェイルオーバーし、ネットワークの可用性を保証することができます。

さらに、Mist Edgeアーキテクチャの柔軟性により、あるサイトのスタンバイクラスターを別のサイトのプライマリークラスターにできるため、リソースを最大限に活用しながら運用コストを削減できます。

ジュニパーのAPは、制御機能と管理機能をデータプレーンから分離しており、Mist Edgeへの接続がダウンしても機能し続けます。

 

Access Assuranceプロキシー

Access Assuranceプロキシーを備えたJuniper Mist Edgeは、サードパーティのネットワークデバイスとJuniper Mist Cloud間のセキュアな認証ゲートウェイとして機能します。Mist Edge経由でRADIUS認証リクエストをプロキシーすることで、企業は、セキュアなRadSecトンネルを使用しながら、ジュニパー以外のインフラストラクチャでも、クラウドドリブンのアクセスポリシーとデバイス認証を適用できます。このアプローチがID管理を合理化し、ネットワーク可視化を向上させ、一元的で拡張可能なポリシー適用を確保して、セキュリティと運用効率を改善します。

 

アプライアンスモデルと仕様

表1:Juniper Mist Edgeの仕様
モデル最大AP/クライアント/スループットインターフェース
ME-VM500 / 5,000 / 2 Gbpsデュアルポート1 GbE(データ)とデュアルポート1 GbE(Mgmt)
ME-X1-M500 / 5,000 / 4 Gbpsクアッドポート1GbE(データ)とデュアルポート1GbE(管理)
ME-X2-M2,000 / 20,000 / 40 Gbpsクアッドポート10GbE SFP+(データ)とデュアルポート1GbE(管理)
ME-X65,000 / 100,000 / 100 Gbpsクアッドポート25GbE SFP28(データ)とクアッドポート25GbE SFP28(管理)

Juniper Mist Edgeがお客様のAIドリブンエンタープライズに適しているかどうかを評価するには、次世代ネットワークの設計を支援できるお近くのジュニパーパートナーまたは担当者にお問い合わせください。

 

注文情報

部品番号説明
アプライアンス
ME-X1-MMist Edgeアプライアンス、4 x 1 Gbps、500 APをサポート
ME-X2-MMist Edgeアプライアンス、10GBASE-X(SFP+) x 4、2,000 APをサポート
ME-X6Mist Edgeアプライアンス、4x25GBASE-XX(SFP28)、5000 APをサポート
仮想
ME-VMMist Edge VM、500 APをサポート
ME-VM-OC-PROXYMist Edge VM for Proxy(トンネリングなし)
サブスクリプション
S-ME-S-xSW、Mist Edge Assurance (SUB-ME) 標準(APサブスクリプションごと)
延長保証
ME-ADV-XCH-xxMist Edge用ハードウェアの年間サポート延長

保証の詳細については、https://support.juniper.net/ sites/support/pdf/warranty/juniper-mist-wifi-warranty.pdfを参照してください。

 

ME-X1-M
寸法と電源
筐体1U、2ポストおよび4ポストラック用の1U/2U静的レール
サイズ(幅 x 奥行き x 高さ)17.1インチ(幅)x 22.2インチ(奥行き)x 1.69インチ(高さ)
重量12.48 kg(27.51ポンド)
電源ユニットシングル、ケーブル電源、450 W、100~240 V AC、オートレンジ対応、50/60 Hz、6.5~3.5 Amp
最大消費電力(推定)387.5ワット
アイドル電力消費量(推定)134ワット
発熱(最大)1725 BTU/時
電源コードすべての標準認証済みの国で利用可能
デフォルト - NEMA 5-15PからC13ウォールプラグ、125ボルト、15AMP、10フィート(3m)、電源コード、北米
環境パラメータ
標準動作温度10~35°C(50~95°F)
周囲温度の制限30°C
平均障害間隔 (MTBF)170,000 時間

 

ME-X2-M
寸法と電源
筐体1U、2ポストおよび4ポストラック用の1U/2U静的レール
サイズ(幅 x 奥行き x 高さ)17.1インチ(幅)x 18.16インチ(奥行き)x 1.69インチ(高さ)
重量9.44 kg(20.81ポンド)
電源ユニットシングル、ケーブル電源、450 W、100~240 V AC、オートレンジ対応、50/60 Hz、6.5~3.5 Amp
最大消費電力(推定)176ワット
アイドル電力消費量(推定)95ワット
発熱(最大)1,730 BTU/時
電源コードすべての標準認証済みの国で利用可能
デフォルト - NEMA 5-15PからC13ウォールプラグ、125ボルト、15AMP、10フィート(3m)、電源コード、北米
環境パラメータ
標準動作温度10~35°C(50~95°F)
周囲温度の制限30°C
平均障害間隔 (MTBF)122,000時間

 

ME-X6
寸法と電源
筐体1U、2/4ポストラック用レディレールスライディングレール
サイズ(幅 x 奥行き x 高さ)18.98インチ(幅)x 18.8インチ(奥行き)x 1.69インチ(高さ)
重量13.6 kg(29.9ポンド)
電源ユニットデュアル、ホットプラグ、冗長電源(1+1)、800W、100~240V AC、オートレンジ対応、50/60Hz、6.5A~3.5A
最大消費電力(推定)490 ワット
アイドル電力消費量(推定)105ワット
発熱(最大)3139 BTU/時
電源コードすべての標準認証済みの国で利用可能 - 電源コード - C13、3M、125V、15A(北米、グアム、北マリアナ、フィリピン、サモア、ベトナム)
環境パラメータ
標準動作温度-5~55°C(23~131°F)
周囲温度の制限55°C
平均故障間隔 (MTBF)231,000時間

 

ジュニパーネットワークスについて

ジュニパーネットワークスは、AIとネットワーキングのコンバージェンスをリードしています。ジュニパーのMist AIネイティブネットワーキングプラットフォームは、AIのワークロードを実行し、IT運用を簡素化し、エッジからデータセンター、クラウドにいたるまで、ユーザーとアプリケーションのエクスペリエンスを保証するよう設計されています。詳しくは、www.juniper.net/jp/jp/XLinkedInFacebookをご覧ください。

 

1000749 - 007 - JA 2025年9月