Customer Success Story
Fastweb社、クラウドサービス拡大の第一歩に踏み出す
Fastweb社はイタリアの大手通信会社です。新サービスの展開を加速し、Fastcloudの俊敏性を向上させたいと考えていました。Fastcloudは、企業および政府を対象とするクラウドソリューションで、IaaS(Infrastructure as a Service)、PaaS(Platform as a Service)、さらに、AI、解析、IoTといったSaaS(Software as a Service)がベースです。
クラウドサービスに対するニーズ拡大に伴い、市場導入までの時間短縮と、サービス品質向上を目的として、新しい運用モデルであるNaaS(Network as a Service)を導入しました。価値実現までの期間が短縮されるだけでなく、持続可能性および運用効率の各目標達成にも役立つことが分かりました。
Near-0
顧客への導入またはアップグレードにかかる時間(ハードウェアの購入不要)
OpEx
従量制サブスクリプション(月額制)
すぐに利用可能
ネットワークインフラの所有、運用、管理に伴う課題を解消するサービス
集中
ジュニパーがネットワークサービスを提供しつつ、クラウドサービスを導入
新サービス導入にかかる時間を短縮
「当社の運用チームは、プロビジョニングとアップグレードに非常に多くの時間をとられていました。このため、市場投入までの時間を短縮する新しいソリューションを必要としていました」と語るのは、Fastweb社の事業部Fastcloudのネットワーク運用/エンジニアリングマネージャー、ドメニコ・チミニ氏です。同事業部がクラウドソリューションすべてを担当しています。
Fastweb社は、拡大するニーズに対応すべく、SaaS、IaaS、マネージドサービス向けの新しいプライベートクラウドサービスを作成しました。NaaSモデルを導入しようと考え、ネットワークの専門知識とデータセンターの専門知識の両方がある、信頼できるプロバイダを探しました。
NaaSソリューション導入で、数多くの選択肢を検討する必要がありました。Fastweb社が必要としていたのは、インフラのプロビジョニング、設定、アップデート、容量計画を自動化する、非常に高度なデータセンター自動化ソリューションと、電力消費量およびデータセンターの二酸化炭素排出量を削減できるネットワークソリューションでした。
自動化サービスとマネージドサービスの効率
Fastweb社は、運用効率を向上させ、市場投入までの時間を短縮するため、データセンターインフラに革新的な手法を採用し、Juniper NaaSに移行しました。Juniper NaaSはサブスクリプションベースのサービスで、設備投資をすることなく、クラス最高のプラットフォーム機能を利用できます。
データセンター2か所で新しいマネージドサービスモデルを導入しました。世界各地のデータセンターを刷新して、このサービスに移行する計画です。データセンターを刷新する際、Juniper QFX5120スイッチで構成されるネットワークIPファブリックを、ファブリックメッシュのスパイン/リーフ型アーキテクチャにアップグレードしました。これにより、クラウドサービスを導入および拡張する時間が短縮されます。ネットワークファブリックの設計、自動化、継続的な検証に、インテントベースネットワーク構築ソフトウェアJuniper Apstraを採用しています。
Juniper MX304ルーターおよびJuniper PTX10001ルーターで、世界各地のデータセンターを接続しました。これらのルーターを選択したのは、論理スケールが柔軟で、スループット効率に優れているうえ、筐体がコンパクトだからです。大きな改善点としてはこの他に、ジュニパーのレジデントエンジニアの常駐があります。これらのエンジニアはジュニパーデータセンターネットワークの接続と自動化のあらゆる点を熟知しています。
データセンターの目標達成の計画を策定する
Juniper NaaSを導入すれば、資本支出なしで、会社の持続可能性目標に対応できます。
Apstraを使用することで、ジュニパーとFastweb社は、インフラのプロビジョニングを自動化し、クラウドサービス導入にかかる時間を短縮できます。導入後、ネットワークのあらゆる点に問題がないかがApstraによって継続的に検証され、性能に問題が生じてカスタマーエクスペリエンスに影響を及ぼす可能性があれば、事前に監視アラートが送信されます。
チミニ氏は次のように話します。「当社はクラウドサービスプロバイダとして、数百のお客様を設定しています。Apstraと、当社のネットワークを熟知している、ジュニパーのレジデントエンジニアのおかげで、新しいサービスを問題なく導入できます」
2023年11月公開